学力試験は英語と数学のみであり、国公立医学部医学科に合格した時のみ入学辞退することができます。つまり「国公立医学部を志望する学力がある現役生」を入学させたい入試ということです。独創一理枠からの合格者は最大でも3名までとされており、高3一般枠から少なくとも9名以上が合格することになります。例年通り100名ほどが受験するとすれば、合格倍率は10倍程度が予想されます。

○2024年度募集要項

◎募集人員

独創一理枠	合わせて12名
高３一般枠	合わせて12名

◎ 入試日程

出願期間	2023年10月 2 日(月)～11月 2 日(木)
一次試験日	2023年11月12日(日)
一次試験結果発表日	2023年11月16日(木)
二次試験日	2023年11月19日(日)
二次試験合格発表日	2023年11月22日(水)

◎ 出願資格

高３枠

対象	現役のみ
評定平均	なし
その他	・合格した場合、本人及び保護者が入学することを確約できる者（ただし、国公立大学医学科の総合型選抜・学校推薦型選抜または一般選抜前期日程に合格した場合に限り辞退を認め、入学金を除く学費及び委託徴収金を返還する）。・卒業後に、本学の教育、研究、臨床の分野で貢献する強い意志を有し、本学講座が基幹となる専門研修プログラムへの参加を確約できる者。

独創一理枠

対象	1浪まで　※2025年度募集からは現役生のみ
評定平均	なし
その他	・本学(大学・短大)卒業生(学部は問わない)の2親等以内の親族。・合格した場合本人及び保護者が入学することを確約できる者。・卒業後に、本学の教育、研究、臨床の分野で貢献する強い意志を有し、本学講座が基幹となる専門研修プログラムへの参加を確約できる者。

○倍率

◎高３枠

	2023	2022	2021
募集人員	合わせて12名	合わせて12名	合わせて12名
志願者数	96名	95名	117名
一次受験者数	94名	95名	116名
一次合格者数	40名	33名	18名
二次合格者数	12名	12名	12名
繰上合格者数	1名	0名	1名
総合格者数	13名	12名	13名
最終合格倍率	7.2倍	7.9倍	8.9倍

2023年度は専願枠、2022・2021年度は高卒枠と合わせて募集。

○過去問

藤田医科大学医学部ふじた未来入試の過去問は公表されています。大学ホームページに掲載されているのでこちらから閲覧できます。また、規定の用紙を使用して問題の内容について質問することもできます。

一次：学科試験

英語	90分	100点
数学	90分	100点
小論文	50分	40点

※英語・数学はマークシート方式と筆記式で出題します。
※英語・数学のマークシートに基準点を設定し、各教科の得点および合計得点が基準点に満たない場合は不合格とする場合があります。
※小論文では、文章や図表の読解力、論理構造の認識力、問題解決能力、提案能力、またそれらを的確に文章表現する力を評価します。

◎英語

90分100点。100点のうちマークシート部分は60点。一般選抜の問題と出題形式・傾向が非常によく似ている。

◎数学

90分100点。100点のうちマークシート部分は60点。小問集合10問、大問2題という構成は一般選抜と同じなので参考にできる。2024年度入試より数IIIが出題範囲から除外され、数I・A・II・Bから出題される。

◎小論文

50分400字。課題文が示され、用語の穴埋めや要約が求められる。最後に自分の意見を400字以内で書く。

二次試験

講義課題		50分×2コマ 1コマ：講義20分・試験30分	60点
面接（個人面接・グループディスカッション）		個人面接：15分×3回 MMI：5分×4回グループディスカッション：50分	140点

※二次試験では高校の制服を着用しないでください。
※一次試験の小論文40点と二次試験の講義課題60点、面接140点の合計240点を200点に換算します。
※面接において、医師としての適性を欠くと判断した場合は、他試験科目の点数にかかわらず不合格とすることがあります。

◎講義課題

理解力・思考力・表現力を評価するため、20〜30分の講義を聴いた後で、講義内容に関する論述問題に解答する。講義は2回行われ、それぞれ別の課題が出題される。

◎個人面接

個人面接では、困難な状況下での行動や過去の具体的行動事例を通じて、アドミッションポリシー（ア）～（カ）で求める人物であるか評価する。また、出願したビジョン12に記載した内容に関する質問もある。

◎グループディスカッション

グループディスカッションでは、提示された課題についての５〜６名のディスカッションを通して、積極性・協調性・リーダーシップ・論理性・コミュニケーション力を評価する。

○出願書類

◎ビジョン12（課題レポート）

自分の【未来目標】とそれを実現するためのビジョンを記入する。藤田医科大学に入学してから卒業するまで在学中の6年間、さらには卒業後の6年間をA4 1枚の計画書にまとめる。

◎推薦書・調査書

高校の先生に書いてもらう書類。藤田医科大学はアドミッションポリシーが大切なので、自分のどの部分が当てはまっているかなど、先生とよく話し合って書いてもらうとよい。

○攻略法

藤田医科大学のふじた未来入試は単なる総合型選抜ではありません。将来、藤田医科大学に貢献したいと考えている医学部受験生の中から、ふじた未来入試にふさわしい人材を選抜するための試験です。

よって、まずは藤田医科大学をよく調べて理解することが欠かせません。オープンキャンパスにはもちろん行くべきですし、自分なりに藤田医科大学の特色やどのような人材を求めているかを調べて、自分がそれに当てはまっているということをアピールする必要があります。

ふじた未来入試で入学すると、まず同期と共に医学部長の特別指導を受けることになります。その後は基礎講座や臨床講座のメンターに付いて学びます。卒業後は大学の専門研修プログラムに参加して実践力を磨き、将来にわたって藤田医科大学に貢献していくことになります。

○合格体験記

藤田医科大学医学部ふじた未来入試合格者インタビュー　S. Dさん

国公立を目指している人も受験できるふじた未来入試

藤田医科大学医学部ふじた未来入試合格　藤原もえさん

自分に合ったレベルの個別指導でふじた未来枠に合格！

○対策講座

藤田医科大学のふじた未来入試については毎年たくさんのお問合せをメルリックス学院名古屋校にいただいております。対策講座も実施しており、外部からも多くの参加者がいます。

今年は新課程入試の1年前ということもあり、国公立医学部の志望者でふじた未来入試の受験を考えている現役生がたくさんいるのではないかと思います。数IIIが出題範囲から除外されたため、過去問を実践演習に使うことができません。名古屋校では10月に2回、予想問題プレテストを実施する予定です。ぜひ受験をお勧めします。

鈴村

メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

【ふじた未来】藤田医科大学ふじた未来入試に合格するための対策

○入試概要