2008に思いきって学費を下げたことにより志願者が急増した。近年、難易度が上昇している私立医学部の1つ。2011からセンター利用の後期日程を廃止し(前期日程は継続)、「センター・一般独自併用入試」という独自の募集形式を実施するなど、国公立医学部併願者の取り込みを強く意識しているように思われる。
配点や試験時間で英語重視の傾向が増している中で、合否のポイントとなる自由英作文には充分な時間を確保したい。小論文は絵や詩を見て思うことを自由に述べる独特の形式で、柔軟な発想力や表現力が求められている。
開学年度 | 昭和18年 | |
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創設者 | 佐藤 泰然 | |
理事長 | 小川 秀興 | |
学長 | 新井 一 | |
学部所在地 | 〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1 |
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交通手段 | JR御茶ノ水駅より徒歩7分 | |
URL | https://www.juntendo.ac.jp/ |
天保9年創設の蘭学塾を起源とする。
その後、昭和18年に順天堂医学専門学校を開設。
1年次はさくらキャンパスで全寮制、2年次以降は本郷キャンパスで学ぶ。
ゆとりある独自のカリキュラムが高い成果を挙げている。
昭和18年 | 順天堂医学専門学校を設立 |
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昭和21年 | 順天堂医科大学に昇格 |
昭和26年 | 新制順天堂大学に昇格 |
昭和27年 | 医学部を開設 |
平成5年 | 体育学部をスポーツ健康科学部に改組 |
平成16年 | 医療短期大学を医療看護学部として改組、改称 |
平成22年 | 保健看護学部を開設 |
平成27年 | 国際教養学部を開設 |
順天堂大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
近年は、文法の単独問題は出題されず、自由英作文以外は読解オンリーといってよい問題構成になっているが、和訳など記述は一切課されない。
ひと通り文法関連をマスターしたら、内容合致中心の読解演習をしよう。
また、自由英作文がおそらく合否を左右するカギと言えるので、十分な演習が必要だ。健康問題や人生観など身近なテーマから環境問題や遺伝子技術の影響など社会的なテーマまで幅広いので、それらに関して日頃から英文を実際に書く習慣をつけておきたい。
そのためには、まず常にさまざまなテーマについての明確な自分の意見を持っておくことが大前提で、日常的に気になったネタをマメにメモし、初めは箇条書き(短文)でもよいので実際に「書く」訓練をしておくのが望ましい。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
易しい問題と難しい問題が混在した出題であり、試験時間に対して問題量が多い。また、定理・公式の証明は毎年出題されている。
対策としては、「どの問題をやり、どの問題を捨てるか」、「時間配分をどうするか」を考えながら、時間を計って、過去問を解いてみるのが良い(シミュレーションを通して、慣れておく)。また、定理・公式については、使い方だけではなく、証明までを覚えておく必要がある。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
問題の一つ一つをとってみるとさほど難しい問題はないのだが、問題数がやや多めで計算問題の数も比較的多い。また、グラフを考える実験の問題や文字式を使った計算など受験生にとってはややとっつきが悪い問題が出題されることがある。例年[2]の理論化学の計算問題がやや難しい出題になっている。
化学量の計算の問題にしても計算式を立てるのがやや厄介になる問題も出題されることがある。
準備には計算問題の数をこなしスムーズに方程式が立てられるように練習をしておく必要がある。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
大問2題となっていますが、実質は4分野5題となっています。1題は分化に関する内容。1題は加算遺伝子を扱う内容。1題は免疫に関する内容。1題はホルモンに関する内容であった。比較的、遺伝・変異、反応と調節からの出題が多いようです。
解答方法はほとんどが語句選択と正誤問題です。記述は1問から3問程度出されます。2011はPCR法に関する問題と、植物群落における「暖かさ指数」に関する問題が出されています。
全体としては時間のかかる問題が多いのが特徴です。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
マーク形式の小問集合とマーク形式の大問と記述形式の大問で構成されている。原子を除く全分野から出題されるので、万遍なく学習しておくことが大切である。
小問集合は基本問題中心なので得点源となるから全問正解が必要である。記述形式の大問は標準問題で、マーク形式の大問が誘導はあっても難度の高い問題であることが多い。
問題数が多く、時間に余裕はあまりないので、マーク形式の大問は最後に解いた方がよい。
順天堂大学大学受験の総評
2008に思いきって学費を下げたことにより志願者が急増した。近年、難易度が上昇している私立医学部の1つ。2011からセンター利用の後期日程を廃止し(前期日程は継続)、「センター・一般独自併用入試」という独自の募集形式を実施するなど、国公立医学部併願者の取り込みを強く意識しているように思われる。
配点や試験時間で英語重視の傾向が増している中で、合否のポイントとなる自由英作文には充分な時間を確保したい。小論文は絵や詩を見て思うことを自由に述べる独特の形式で、柔軟な発想力や表現力が求められている。
2013年に創立175周年を迎える。175周年を機に本郷キャンパスの再編を計画しており地下4階、地上21階の新病院の建設も計画されている。また、順天堂医院の外来患者数は日本一と言われている。2008年に思い切った学費の値下げを行い、その後も値下げを続け、現在では私立医学部で最も学費の安い大学の一つとなった。学費の値下げに受験生は敏感に反応し、志願者が大きく増え難易度上昇につながった。入試の難易度が上がれば受験生は「いい大学」と考える傾向があり更に人気が高まる好循環となった。入学後1年間は、さくらキャンパスでスポーツエリートのスポーツ健康科学部と寮での共同生活を送ることになる。
面接は、以前は父兄同伴で行われていたが今は個人面接のみとなった。面接には賞状などのコピー持参となる。これまで、どの様な経験を重ねてきたかも問われる。
数学で証明問題が出題されたり、英語で特に字数制限のない自分の考えを英語で書く自由英作文が出題されたりするので順天堂大学を受験するのであれば、この準備は欠かせない。