一般入試で前期・後期の2回試験が行われ、両方で補欠合格候補者となった受験生が繰り上げ合格になる場合は後期の合格者として繰り上げされる。また、前期・後期で不公平が生じないようにバランスよく繰り上げを出している。
英語の配点が150点と高く、試験時間が80分と他の教科より長いことからも英語を重視していることがうかがえる。また、国語的な能力も重視しており、推薦入試・一般入試・センター利用入試で行われる小論文(基礎学力試験)は、現代文の総合問題で配点は50点である。
開学年度 | 昭和47年 | |
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創設者 | 丸木 清美 | |
理事長 | 丸木 清之 | |
学長 | 別所 正美 | |
学部所在地 | 〒350-0495 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38 |
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交通手段 | 東武越生線東毛呂駅より徒歩20分 またはJR毛呂駅より徒歩5分 | |
URL | http://www.saitama-med.ac.jp/ |
昭和47年に開学。
人類愛と倫理観にあふれる良医の養成を建学の精神とする。
1年次から大学本部のある毛呂山キャンパスで学ぶ。川越の総合医療センターは毛呂山キャンパス内の大学病院と同様の規模を誇る県内有数の医療機関である。
また、日高キャンパスに設置されたゲノム医学研究センターなど研究設備も充実している。さらに平成19年4月に国際医療センターがオープンした。
昭和47年 | 埼玉医科大学開学 |
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昭和60年 | 総合医療センター開院 |
平成13年 | ゲノム医学研究センター開設 |
平成18年 | 保健医療学部開設 |
平成19年 | 国際医療センター開院 |
埼玉医科大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
短文が大量に出題されるので、センターレベルの英文を速読しながら、パラグラフごとに主題文を探していく練習を積むと良い。
あまり込み入った内容の英文は出題されず、幅広く日常生活に関わるものが多い。2012はいわゆるヴィジュアル系問題が出題されスキャニング力が試された。
文法問題は「倒置」など文構造を主眼とするものや、逆にポイントがわかりづらい長文ものが好まれる印象があったが、この2年は影をひそめている。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
標準レベルの問題集をしっかりやっていれば解ける問題が中心。
[1]は基本問題が様々な単元から、[2]は図形がらみの問題、[3]が微分・積分で、[4]は「場合の数・確率」。他は「数列」か「数列の極限」の問題が大問か小問で必出。
最近は図形的にじっくり考えさせる問題が出されている。
まず基礎を固め、図を描き図形的な意味を考えながら解く問題や積分の計算、場合の数・確率の問題は応用レベルまでやっておこう。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
2012では前期・後期日程とも大問4題の出題。例年、それほど難問は見当たらない。標準問題レベルの問題であるが問題数が非常に多いことが気にかかる。
マーク数が50問程度あるため時間的には要注意。教科書で基礎事項を確認したら、入試用の問題集で受験の定番問題や頻出問題をきっちりと演習しておきたい。
マーク数が50問程度あるため時間的には要注意。教科書で基礎事項を確認したら、入試用の問題集で受験の定番問題や頻出問題をきっちりと演習しておきたい。
また、2007や2009では薬品の用途や構造に関する問題も出題されているのでこれらの分野に関してはしっかりとまとめておきたい。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
大問4題の構成。
[1],[2]は特定のテーマに関して色々な角度から問う形の問題で、考察や計算を含んでいる。
[3],[4]は小問集合である。
難問は少ないが問題数が多いため時間の配分に注意が必要である。[3],[4]など解きやすい知識問題を先に解いてしまい、[1],[2]の考察や計算に余裕を持って取り組めるようにするとよいだろう。
問題は高校生物のほぼ全分野から出題されており、特に[3],[4]では他の医大では出題の少ない生物の集団の分野からも出題があるので注意しよう。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
例年大問3題で構成され、力学、電磁気、熱力学の出題が多く、原子もよく出題されている。標準問題を中心に出題されているが、一般に出題の少ない問題が出題されることもある。
特に原子は高校や予備校で学習する機会のない受験生もいると思うが、埼玉医科大学では原子の出来次第で合否が分かれることが多いので、しっかりマスターしておかなくてはいけない。
試験時間が50分と短いので、時間配分には注意が必要である。
一般入試で前期・後期の2回試験が行われ、両方で補欠合格候補者となった受験生が繰り上げ合格になる場合は後期の合格者として繰り上げされる。また、前期・後期で不公平が生じないようにバランスよく繰り上げを出している。
英語の配点が150点と高く、試験時間が80分と他の教科より長いことからも英語を重視していることがうかがえる。また、国語的な能力も重視しており、推薦入試・一般入試・センター利用入試で行われる小論文(基礎学力試験)は、現代文の総合問題で配点は50点である。
人口10万人当りの医師数が日本で最も少ない埼玉県で唯一の医学部を有する大学で2011年に新しい教育棟が完成し、教育環境が一層整った。ゲノム医学センターなどでの先進医療研究は、理化学研究所などとの共同研究も含め活発に行われている。また、2011年8月に新しい学長が就任し、今後が注目される。
埼玉医科大学の入試で注意しなければならないのは小論文である。推薦入試も一般入試も「小論文」は通常の小論文と同じと考えていると試験当日慌てることになる。埼玉医科大学の小論文は「小論文」と言うより「現代国語」と考えた方がいいかもしれない。推薦入試にせよ一般入試にせよ、埼玉医科大学を受験するのであれば、その現代国語と言っても良さそうな独特の小論文の準備として、過去問をやっておいた方がいいだろう。一般後期入試は基本的にその時点で他大学の医学部に合格している受験生は、出願していたとしても受験はしない。既にどこかに合格した強敵のいない戦いであるから、最後までチャレンジしてもらいたい。