へき地・離島など地域医療に従事する医師の養成を目的に設立され、都道府県単位で2~3名(栃木県は地域枠を含め5~6名)の合格者が選抜される。都道府県によって志願者数に差があるので、どこの都道府県で受験するかによって若干難易度に差はあるが、概ね私立医学部の中では難関とされるレベルである。(2012の最多志願者は東京都の149名、最少志願者は鳥取県の22名)
これまで数学はI・II・Aから、理科はIからのみ出題されていたが、2014から数学III・Cおよび物理II・化学II・生物IIが出題範囲に含まれるため注意が必要。
開学年度 | 昭和47年 | |
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創設者 | – | |
理事長 | 大石 利雄 | |
学長 | 永井 良三 | |
学部所在地 | 〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1 |
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交通手段 | JR自治医大駅より徒歩15分 | |
URL | https://www.jichi.ac.jp/ |
へき地・離島など地域医療に従事する総合医の養成を目的に全国の都道府県が共同で設立。
都道府県ごとに2~3名の定員枠があり、1次試験は都道府県単位で行われる。
6年間全寮制。学費は全額貸与され、卒業後指定の医療機関に一定期間勤務すると返還が免除される。
昭和47年 | 自治医科大学開学 |
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昭和49年 | 附属病院開院 |
平成元年 | 附属大宮医療センター開院 |
平成14年 | 看護学部を開設 |
平成18年 | とちぎ子ども医療センター開院 |
平成19年 | 附属大宮医療センターを附属さいたま医療センターに改称 |
自治医科大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
読解の大問が3題出題される。すべてマーク式。読解の内容は医療関連よりも人文系から幅広く出題されるので、難関大の文系学部の過去問などにも当たっておきたい。
語彙は標準レベルで文章構造の難易度もさほど高くないが、60分で3題の読解に取り組む集中力が必要。英語力はもちろん、正確に英文を読んで内容を把握するという国語力の差が合否を分けるだろう。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
教科書の例題・章末問題や教科書傍用問題によく載っているような基本・典型問題が一問一答形式で大量に出されるが、時間がかかる問題が数問混ざっていることも多いので注意が必要。
制限時間内にこの大量の問題を全問解ききるのは難しく時間との闘いとなる。基本・典型問題を速く正確に解く練習をし、過去問を通して時間配分や問題の取捨選択に慣れておくべき。マーク形式の問題を速く解くためのテクニックを身につけておくのもよいだろう。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
例年、小問25問から問題が構成され、出題内容は化学全般の多岐にわたった内容であり、ほとんど全ての範囲から出題される。
基本から標準問題がほとんどであるため、教科書レベルから入試の標準問題までをしっかりと学習し終えている必要がある。また、やや計算量が多いところも気になる。
正しい計算式を時間をかけずに立てることができミスのないように要領よく計算する力が必要であろう。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
小問25問の構成。生態系と進化の項目を除くほぼ全範囲からの出題となっています。ただし、浸透圧計算の為にmol換算が必要な計算や、体積と圧力の関係の式や、モル濃度と体積の関係の式などは必要となります。
基本的な問題が多いのですが、実験問題や計算問題も出されているし、解答方法も組み合わせで答えることもあるので注意しましょう。解答によっては消去法も有効です。また、他の問題も微妙な語句の使い方で正誤が決まる問題です。注意しましょう。
◎=大問 ○=小問
5段階で評価
例年小問25問で構成され、物理Ⅰからの出題となっている。物理Ⅰの内容に沿った基本的な問題が中心であるが、生活の中のちょっとした物理現象に目を向けた内容が知識問題として出題されるので、注意が必要である。
最近の教科書はそのことに関する記述があるので、一度丁寧に読んでおくと良いだろう。40分で25問を解くので、時間に余裕はあまりないが、焦って計算ミスや問題の読み間違いなどのケアレスミスをしてはいけない。
へき地・離島など地域医療に従事する医師の養成を目的に設立され、都道府県単位で2~3名(栃木県は地域枠を含め5~6名)の合格者が選抜される。都道府県によって志願者数に差があるので、どこの都道府県で受験するかによって若干難易度に差はあるが、概ね私立医学部の中では難関とされるレベルである。(2012の最多志願者は東京都の149名、最少志願者は鳥取県の22名)
これまで数学はI・II・Aから、理科はIからのみ出題されていたが、2014から数学III・Cおよび物理II・化学II・生物IIが出題範囲に含まれるため注意が必要。
へき地などの、医師が十分ではなく医療に恵まれない地域の医師を確保することを目的に設立された大学で、当然その趣旨を理解した受験生が求められている。入学定員は都道府県ごとに分かれており一様ではなく、都道府県ごとに合否の判定は異なる。都道府県ごとの入試であるから出願も自治医科大学ではなく、各都道府県の担当部署に出願することになる。
卒業後、通常は9年間は指定された地域・医療機関での勤務が義務付けられていたり、6年間全寮制であったりと制約も多いが地域医療を担う人材の育成に社会の期待も大きい。
公表されている入試データを見ると例年、入学辞退者がいないようにも思えるが、各都道府県では優秀な人材を確保するため入学辞退者が出ないよう見えないところで、それぞれ努力をしているようだ。国公立との併願も、もちろん可能だが実質的に自治医科大学に合格すると国公立大学の受験はできないと考えておいた方がいいだろう。