久留米大学 医学部 | 倍率・合格最低点・難易度・対策

久留米大学受験合格のための攻略ガイド
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久留米大学

2019から一般入試が前期と後期に分かれたが、一般入試の問題は近年総じて易化している。後期は福岡でしか受験できないため、受験者層のレベルを考えてもチャンスである。
2次受験者の中から130~140名ほどが正規合格となり、100人が補欠候補者となる。補欠候補者には順位がついており、毎年50番台から70番台までは繰り上げが回る。
2020からこれまで一般入試で募集していた福岡県地域枠が推薦入試で募集するようになり、推薦が一般・地域枠・福岡県の3区分に分かれた。

久留米大学 概要
開学年度 昭和3年
創設者
理事長 永田 見生
学長 内村 直尚
学部所在地 〒830-0011
福岡県久留米市旭町67
交通手段 JR久留米駅よりバス7分
URL https://www.kurume-u.ac.jp/
久留米大学 特色

「時代や社会のニーズに対応できる実践的でヒューマニズムに富む医師を育成するとともに高水準の医療や最先端の研究を推進する人材の育成」の教育目標に基づき、6年間一貫教育のカリキュラムを編成している。また、学生一人ひとりの体得を促すため医療現場での教育を重視し、全人的医療を推進する医師としての心構えを培っていることが特徴である。
その特徴的な例として、①協同学習(共に高めあうことを学ぶ主体的・対話的・意欲的な学習法)、②OSCE(オスキー=客観的臨床診断能力評価:単なる知識偏重に陥ることなく実践的診断技法の修得の向上に努める)、③クリニカル・クラークシップ(医学生が実際の医療チームの一員となって患者さんの診療に従事しながら、医師となるための知識・技能・態度・習慣を身につける)、④クリニカルスキル・トレーニングセンター(聴診や内診、心肺蘇生法といった基本的な臨床技能を実習できる機材・設備を持つ学生開放型のトレーニング施設)などが挙げられる。
また創立以来、癌の治療研究に積極的に取り組んでおり、平成9年に先端癌治療研究センターが開設されてからは、癌免疫(癌ワクチン)の研究開発を世界的レベルで行っており、平成29年度「私立大学研究ブランディング事業」に「すこやかな『次代』と『人』を創る研究拠点大学へ〜先端がん治療研究による挑戦」が採択されている。

久留米大学 略歴
昭和3年 九州医学専門学校を設立
昭和18年 九州高等医学専門学校に改称
昭和21年 旧制久留米医科大学を設置
昭和23年 久留米医科大学学部を開設
昭和27年 新制久留米大学医学部を開設
平成6年 医学部看護学科を開設

久留米大学の項目別受験情報

入試日程・募集人数

入試情報

繰上合格

正規合格者発表と同時に繰上合格候補者に通知する。合格者の入学手続きの結果、欠員が生じた場合に順次繰上合格者を決定する。電話にて入学の意志を確認のうえ、合格通知および入学手続書類を郵送する。

志願者数推移

2019年入学者男女比

現浪比(入学者)

現浪比(合格者)

医師国家試験合格状況

教授出身大学比率

学納金

寄付金・学債

なし

久留米大学の受験科目の最新出題傾向分析

久留米大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
◎=大問/○=小問

  • 英語出題

  • 英語分析

  • 英語傾向

    時間は90分で変わらないが、大問は発音問題がなくなり7→6題へ微減。’18で出題された短めの英文の内容真偽問題[4]は再度出題。[1]空所の単語補充と内容真偽、[2]英文中の語句整序、[3]和訳と英訳の流れは例年と同じ。[1]は長文というにはかなり短めで余裕を持って取り組める。[2]は問いが4か所あり、どれも該当箇所だけを見ればできてしまうほど平易ではあるが、相応の文法・語法、文章構成力はもちろん必須。[3]の和訳、英訳は標準的だが、特に和訳は関係副詞の非制限用法の訳し方で差が出そうだ。 [5]は4つの英文から2つの正しい英文の組み合わせを選ぶもの。注意深く吟味したい。[6]の短文完成は標準的。

  • 英語対策

    出題傾向に変化はないので、近年の過去問を参考にしながら類題演習を念入りにしておくことが必要。長文は長さはないが語彙レベルが(語句補充の選択肢含め)やや高めのものに触れておくとよいだろう。[2]の語句整序は必出と思われるので、同様の長文問題で語句整序が扱われているものや日本語リードのない整序問題にあたり、文の流れを意識した英作文力を高めておきたい。[3]の和訳、英訳は難しくはないはずだが、解答作りのコツは一朝一夕では身に着かないので早いうちから対策しよう。また英作文の演習をしておけば適切な英文の見極めがしっかりできるようになるので誤り指摘の対策にもつながる。なお、発音や会話文の復活も念頭に置いておくことも無駄ではないだろう。

  • 数学出題

  • 数学分析

  • 数学傾向

    小型の大問が6~8題並び穴埋め。中堅~上位私大レベル問題集でよく見る典型問題の解法が身についていれば解ける問題が多いが、上手く解かないと時間がかかる問題や考えさせる問題が数問混ざっている年もある。毎年様々な単元から幅広く出されているが、数学Ⅲの積分で面積・体積を求める問題は’15まで毎年出され、’16と’17は積分計算の問題が、’19は積分で面積・体積を求める問題が出されている。難易度は年によって異なり、’14は解きにくい問題が目立ち、’15は中堅私大レベルの基本的な解法が身についていれば解ける問題が多く、’16は問題によって難易度が異なり、’17以降はどれも中堅~上位私大レベルとなっている。

  • 数学対策

    ’14は解きにくい問題が混ざっており、’16もやや考えさせる問題が混ざっていたが、’15、’17~’19のように中堅~上位私大レベル典型問題の解法が身についていれば解ける問題がほとんどである年が多い。まずはそのレベルの問題集などで出題範囲の基本的なことは一通り網羅しておこう。制限時間に対して問題数はやや多め。中堅私大~上位私大レベル問題集の典型問題なら迷わず手早く解けるように練習を。解きやすい問題が多い年は計算ミスが命取り。練習問題を解く時には計算も省かず早く正確に解く練習を。問題によって難易度が異なる場合もある。過去問で練習する時や本番では制限時間に気をつけ、解ける問題から解いていこう。

  • 化学出題

  • 化学分析

  • 化学傾向

    例年大問3題から4題の出題が続いている。いずれも標準的な問題内容の出題であり高得点が必須。記述形式の問題であるが論述問題は少なく、’19では化学反応式を問う問題が多く出題されている。前期の[1]は電気分解、化学史、分離法などの小問集合。[2]は塩素の発生法。一部、イオン交換膜についての設問も含まれる。[3]は金属結晶格子。[4]はC5H10O2のエステルの構造決定の問題が出題された。後期では[1]で濃度計算やコロイドなどの小問集合。[2]で混合気体。[3]で遷移金属の性質。[4]でアセチレンの反応に関する問題が出題されている。基本的な問題がほとんどで難しくないが、な知識や学習が中途半端では高得点は難しい。

  • 化学対策

    大問全てが受験の代表的な、かつ定番の問題内容からの出題であるので、受験用の問題集や予備校のテキストなど、問題の解き方などをしっかりと自分のものにしておく必要があるだろう。教科書などの学習で基本的な知識の習得を早めに終わらせ、繰り返し入試用の問題集を使って入試問題の学習を行うとよい。また、他の多くの大学でも同様であるが生活や生命科学に関する問題も多く出題されており、こうした分野の学習はやや遅れがちになったしまうが、この分野もしっかりと学習する必要がある。しっかりと基本的な知識が習得できているのか、入試の定番問題を自分のものにできているのかどうかで得点差ができる。年度によりやや難度さもある。

  • 生物出題

  • 生物分析

  • 生物傾向

    大問4題となっている。1題は恒常性に関する内容で、空所補充・バソプレシン・標的細胞・腎臓の構造・視床下部・自律神経が出された。1題はDNAに関する内容で、リーディング鎖とラギング鎖・ヌクレオチドの構造・岡崎フラグメント・酵素・合成速度の計算が出された。1題は筋肉に関する内容で、空所補充・ATP量が出された。1題はショウジョウバエの遺伝で、組換え価・F2の割合が出された。特別に難しい内容も無く、一般的な問題が多い。計算問題も通常の問題で、時間に余裕が有るので丁寧に解けば間違うことは無いと思う。いずれにしても高得点の争いとなったと考えられる。

  • 生物対策

    今年度は昨年度と異なり、時間に余裕のある問題量となった。知識問題だけではなく、計算問題と記述問題が出されたが、それぞれ時間は適正な問題となっている。全体としては生物の語句の意味や現象を正確に覚えておく必要が有り、関連する物質や細胞等も覚えておかなければ解けない。計算は必須で、生物全範囲の問題を解けるように練習しておこう。記述は’17が100文字、’18は20字と30字、’19は75字と30字だあったが、書きやすくなった。全体の流れを考え、矛盾を生じないように書かは良い。国立理系の二次試験の様な内容になっているので、練習としては国立理系の二次試験の問題を解くのが良いと思う。

  • 物理出題

  • 物理分析

  • 物理傾向

    大問3題で構成され、力学、熱力学、電磁気が出題されている。力学は質量の異なる2つの物体の平面内での弾性衝突の問題が2種類出題されている。熱力学は細管で連結された3つ断熱容器を用いた気体の混合の問題が出題され、断熱自由膨張も含まれている。電磁気は交流のRLC直列回路の問題が出題され、電流のグラフの描画や回路の電流と電圧の位相差も出題されている。熱力学と交流は典型的な内容であり、難度もあまり高くはないが、力学は平面内なのでやや難度が高い。問題数はそれほど多くないので、手早く解けば時間が足りないことはないが、高得点での争いになるので、ケアレスミスによる失点をしないように焦らず解くことが大切である。

  • 物理対策

    標準~やや難度の高い問題までを解いておこう。’06から出題の多かった原子の出題がなくなり、波動が6回出題され、’08,’11,’14、’15、’17、’18、’19は熱力学が出題された。新課程では原子が必修になったが、’16~’19では試験範囲外である。出題範囲は変更もあるので確認することが大切である。出題範囲は広く、難度の高い問題が出題されることもあるが、ここ数年は基本~標準問題からの出題が中心となっている。ケアレスミスなく手早く問題を解くことが重要であり、記述や描画も出題されるので、しっかりと準備をしておくこと。法則名なども出題されることがあるので教科書などで確認をしておくことが必要である。

久留米大学受験の
最新出題総評

2019から一般入試が前期と後期に分かれたが、一般入試の問題は近年総じて易化している。後期は福岡でしか受験できないため、受験者層のレベルを考えてもチャンスである。
2次受験者の中から130~140名ほどが正規合格となり、100人が補欠候補者となる。補欠候補者には順位がついており、毎年50番台から70番台までは繰り上げが回る。
2020からこれまで一般入試で募集していた福岡県地域枠が推薦入試で募集するようになり、推薦が一般・地域枠・福岡県の3区分に分かれた。

  • 英語
    記述問題(和訳・英訳)で点を稼げるような文法・語法対策を
  • 数学
    まず中堅~上位私大レベルの問題を速く正確に解く練習を
  • 化学
    標準問題、定番問題からの出題。高得点が必須。
  • 生物
    時間的に余裕があるので、ケアレスミスをしないように解こう。
  • 物理
    基本~標準中心でも、やや難度の高い問題が出ることもある!!

小論文

●医療や受験校に対する知識・情報が問われる
●テーマ型

年度 試験区分 内容 字数 時間
19 一般前期 医師として社会に貢献できること 800字 60分
一般後期 医師の働き方について
18 一般 医師の働き方について 800字 60分
17 一般 ストレスに対する予防のあり方 800字 60分

●傾向
例年、短めのテーマ型である。’19も、’18に続き、医師という職業と医療に携わる自分の生活のあり方が問われている。医師の働き方改革については、’18に昭和大、近畿大で出題されている。医師法、歯科医師法には、応召義務が定められており、それと、医師の過重・長時間労働が合わさり、勤務医の過労死、離職が課題となっている。自分の医師としての将来像や理想の医師像を、医療の社会的役割と関連させて考えておくと面接対策にもつながる。地域医療を県単位で考えると、大学病院や公立病院が中核となり、急性期の医療を担い、病病連携や病診連携、訪問診療、看取りまでを含む地域包括ケアシステムの構築を目指している。多職種協働で超高齢社会を乗り越える狙いである。最近は、大病院も退院後のための訪問指導を行うなど、地域医療の在り方も変わってきている。久留米大の付属病院や医学部のホームページ、パンフレットも小論文のヒントになる。また、厚労省の地域包括ケアシステムの図をみると地域医療の全貌がつかみやすい。テーマ型対策には、近畿大、関西医大、久留米大の推薦の課題、昭和大の課題を使う。先に、北里大、聖マリアンナ医大、川崎医大、福岡大などの医療に関する資料文を読むと知識の幅も広がる。’18は、ワークライフバランスは、女性の問題としてよくテレビや新聞で話題になる。’17は、ストレスの予防が出題された。ストレス社会と言われる現代日本において、ストレスと無縁に暮らすことは難しい。ストレスというと、精神的なものをイメージしがちだが、睡眠不足もストレスになる。夜更かしだけではなく、夜寝る直前までパソコンや携帯を見ていると、強い光が脳に刺激を与え、睡眠の質が下がる。朝の光を浴びて体内時計をリセットし、自分の生活習慣を見直してみよう。金沢医大、産業医大では資料文型で出題されている。
テーマ型だが、800字あるので、しっかりとした構成が必要である。練習の際には、医系の小論文に慣れた先生の目で添削や講評をしてもらうこと。メルリックスの『医系小論文・面接用語集』もシンプルにまとめられていて使いやすい。

面接

■所要時間
個人10分
■面接の進行と質問内容
・医師志望理由
・本学志望理由
・併願校について
・小論文について
・1次試験の出来はどうだったか
・高校時代に頑張ったこと
・なぜ浪人したと思うか
・勉強の息抜きはどうしていたか
・自分の長所、短所
・友達は多い方か
・体力に自信はあるか
・大学に入学してからやりたいこと
・医師以外の職業を考えたことはあるか
・どのような医師になりたいか
・地域医療とはどのようなものか
・卒業後本学に残るか
・医師は急に呼び出されることがあるが大丈夫か
・最近気になる医療ニュース
・校内は全面禁煙だが喫煙はするか(全員に)

質問内容は、医師や本学志望動機など、オーソドックスなものが多いが、小論文についてはよく聞かれるので、自分の書いた内容について整理しておくこと。面接室の前で調査書などの書類を渡され、受験生本人が書類の入った封筒を面接官に渡す。

面接官の人数:2名
受験生の人数:1名

合格請負人 田尻友久の最新分析

-久留米大学編-

推薦入試は公募制と地域枠に分かれ、どちらも受験資格に地域による制限はない。
1浪生も受験でき、学力試験は英語と数学のみで受験のハードルは高くはない。
また小論文は医学部長が問題を作るため、どうしても医療系のテーマになりやすい。
面接官は受験生が久留米大学のことを本当に理解しているか探っている。
面接は公表されてはいないが点数化され、更に適・不適も判断される。
一般入試の問題は、以前は癖のある問題が出題されていたが、近年はどの科目も易化の傾向にあり、2017年度入試の1次合格最低点は290点、72.5%であった。