産業医科大学 医学部 | 倍率・合格最低点・難易度・対策

産業医科大学受験合格のための攻略ガイド
医学部受験合格必勝のための受験情報・対策ガイド

産業医科大学

産業医学の振興と産業医の養成を目的として北九州市に設置された。
まずセンター試験を受験してから、2次の学科試験、そして小論文・面接試験へと進む。小論文・面接試験は国公立の後期日程と同じ時期である3月10日前後に行われ、受験資格者(学科試験合格者)450人前後に対して受験者は200人を切るのが通例である。小論文・面接試験の正規合格者は85人ほどで、繰り上げ合格者は例年20人前後である。

夢の先へ

産業医科大学の合格者の声
産業医科大学 概要
開学年度 昭和53年
創設者
理事長 森山 寛
学長 東 敏昭
学部所在地 〒807-8555
福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1
交通手段 JR折尾駅よりバス10分
URL https://www.uoeh-u.ac.jp/
産業医科大学 特色

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
産業医科大学医学部は、産業医学の振興と優れた産業医の養成を目的として設置された我が国唯一の医学部です。
労働環境と健康との関係についての高度な学識を有することが出来るように、標準的な医学教育カリキュラムに加えて、独自の産業医学教育を行い、働く人々の病気の予防と健康の増進に貢献し、健やかに働き豊かに暮らせる社会の実現に寄与できる医師の育成を行っています。
以上の目的を十分に理解し、それを遂行し得る学生を全国から募集します。医学部の「求める学生像」及び「大学入学までに身につけておくべき教科・科目等」は、次のとおりです。
<求める学生像>
1)産業医として活躍したいという明確な目的意識を持っている。2)臨床医学のみならず予防医学や健康増進にも深い関心を持っている。3)医師として生涯にわたり自ら物事の本質を考え、探究する意欲を持っている。4)幅広く医学の知識を修得し、発展・応用することができる能力を有している。5)他者との協調性やコミュニケーション能力を有している。
<大学入学までに身につけておくべき教科・科目等>
1)総合的かつ専門的な医学教育に対応できる高等学校教育科目全般における基本的学力を有している。2)医学知識を学習するための外国語科目の語学力を有している。

産業医科大学 略歴
昭和53年 産業医科大学開学
昭和54年 大学病院開院
平成8年 産業保健学部を開設
平成23年 若松病院開院

産業医科大学の項目別受験情報

入試日程・募集人数

入試情報

繰上合格

入学手続完了者が募集人員に満たない場合、3/25(水)以降追加合格を行う。

志願者数推移

2019年入学者男女比

現浪比(入学者)

現浪比(合格者)

医師国家試験合格状況

教授出身大学比率

学納金

寄付金・学債

なし

産業医科大学の受験科目の最新出題傾向分析

産業医科大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
◎=大問/○=小問

  • 英語出題

  • 英語分析

  • 英語傾向

    時間100分で大問4題(長文3題+テーマ型英作文1題)は変わらず。[1]は記述式空所補充が10問で、文脈、前後関係や前置詞とのリンク、品詞などを考えながら1語を入れるもの。問題としてはやや難だが、’19は比較的平易で悩むところはあまりない。[2], [3]の長文の問題は例年同様で、内容真偽をはじめ、和訳、内容や理由説明などの記述部分が多い。[4]は「異常気象の影響で実施を見直すべき行事」について100語程度で書かせるもの。和訳はどれも長めだが難しくはない。本文に即した説明問題は要点をわかりやすくまとめる力が要求されており、こちらはやや難度が高め。時間には余裕があるものの、日英ともに記述量が多いので対策が不十分だと苦戦を強いられること必至。

  • 英語対策

    問題の8割以上は記述と言ってよいので、和訳、説明、英作文の力を充実させることが不可欠だが、その前提として標準以上の語彙力、語法力や文法力を備えていなければならない。長文は医学的内容にこだわらず、できれば国公立大の下線部和訳や内容説明がある標準レベルの英文で、「こなれた分かりやすい訳文」を作る力と「要点をまとめる」力をしっかり身につけておきたい。私立大では慶應大や日本医科大などの問題も参考になる。英文中に1語を入れる空所補充はやや難だが、決して無理難題ではなく答えのカギは空所前後や文脈にあるので、過去問はもちろんその他の類題にも多くあたってカンを養うこと。英作文は、テーマを探して書き添削してもらうのがよいが、読んだ英文について自分の意見を100語程度で書く練習をするのも有効な教材利用と言えよう。

  • 数学出題

  • 数学分析

  • 数学傾向

    大問3題。[1]と[2]の小問集は様々な単元から上位私大レベルの典型問題を中心に出されているが、面倒な問題が混ざっていることも多く、’19もやや難しい問題や面倒な問題が混ざっている。[3]は記述で上位私大レベルの解きやすい問題の年もあるが、難しい問題が出される年もある。[3]では’16と’17に証明問題が出され、’18と’19の[3]は難関私立~難関国立大レベルの問題。「難しい問題の解き方を知っているか」が問われているような問題が目立つ年も多く、最近は上位私大レベルの典型問題の解法がしっかり身についているかが問われる問題が多かったが、’19は難関レベルの解法を求められる問題が目立った。

  • 数学対策

    以前は誘導がつくところに誘導がない難しさのある問題や、特別な問題の解法を知っているかどうかを問うような問題が出される年も多かった。しかし’16以降は年によって難易度に差があるものの上位私大レベル典型問題の解法を使いこなせるかが問われる問題が中心の年が多い。まずは上位私立大レベルまでの解法を、単なる暗記ではなくしっかり理解し、臨機応変に使いこなせるようにしておこう。その上で、上位国立大レベル問題集によく載っている典型的な誘導問題は誘導なしでも求められるようにしておき、さらに有名問題は難関大レベルまで解法をできるだけ頭に入れておこう。問題数が多いので試験当日は解けるものから手早く解いていこう。

  • 化学出題

  • 化学分析

  • 化学傾向

    近年、大問4題の出題が続いている。ほとんどが標準的な定番問題で構成されており、難しい問題は出題されない。計算問題も数問出題されるが標準的な問題で難しくない。’19では[1]は酢酸ナトリウム水溶液のpH計算など塩の加水分解定数を考える問題。[2]は電気分解を利用した化学工業。イオン交換膜法やアルミニウムの溶融塩電解。[3]は硫化水素の電離平衡と溶解度積の問題。[4]はベンゼンからアセチルサリチル酸の合成に関する問題が出題された。問題の難易度は高くなくいが、計算問題の数がやや多いため計算に時間をとられるようなことがなければ高得点を狙える。環境化学や生命科学の問題も頻繁に出題されている。

  • 化学対策

    例年大問3~5題程度の問題で構成されている。一つ一つの問題の難易度は高くなく、受験の定番の問題で各設問が構成されている。教科書の基本知識を基にどれだけ入試の定番問題に問題に触れることができている。また定番の計算問題では解法を熟知していて問題を読んでいかに速やかに立式ができるかが合否の鍵となりそうだ。環境化学・生命科学からの問題が出題される年度も多いのでその辺りも意識して受験の準備をしておきたい。細部にわたるような知識が解答に必要となることはほとんどない。一つ一つの問題を正確に、勉強していくことが大切。受験用の問題集を1冊以上何回か繰り返して演習し問題の解き方や基本的な知識を確実に身に付けておきたい。

  • 生物出題

  • 生物分析

  • 生物傾向

    大問4題となっている。1題は細胞に関する内容で、細胞分画法・細胞膜・小胞体・酵素・考察問題が出された。1題は視覚器に関する内容で、名称記入・黄斑と盲斑の説明・吸収する波長・神経経路の描図・考察が出された。1題は神経に関する内容で、空所補充・セロトニントランスポーターの型の違い・ドーパミン受容体の型の違い・コカインを使った実験考察が出された。1題は睡眠とホルモンに関する内容で、経口投与できないホルモンの特徴・グラフ選択・糖質コルチコイド・正常血糖量・睡眠覚醒とインスリンの関係・レプチン等が出された。空所補充の語句は一般的なので答えやすいが、ドーパミンとセロトニンとコカインの考察問題は難しいと思う。他の問題で得点を落とさない様にしたい。

  • 生物対策

    生物の用語を正確に覚えることは必須である。用語の意味や使い方が正確でなければ答えを導くことは難しい。同時に、図解を活用しよう。特に、図解に載っている細胞の図やタンパク質の構造画など、一般には不要と思われる内容も覚えるようにすると良い。また、グラフ問題に対応するには、同じく図解の中に載っている実験の図は覚えるとともに、実験の内容や意味を同時に覚え、できれば自身でグラフや作図ができるようにする方が良い。高等学校の教科書には載っていない内容の問題が出る事が多いので、解ける問題を確実に得点するのが良い。

  • 物理出題

  • 物理分析

  • 物理傾向

    大問3題で構成され、原子、電磁気と力学、波動が出題されている。原子はレーザー光の光子の問題で、エネルギーや強度などが問われている。電磁気と力学は重心動揺計の問題で、前半は荷重センサーの仕組みを考える電磁気の問題で、後半は重心動揺計を使う際の力のモーメントの問題になっている。波動は閉管での気柱共鳴の問題で、筒の途中に穴を開ける問題も含まれている。基本~標準問題が出題され、’19より難度は下がっている。原子は易しく、荷重センサ-の仕組みと気柱共鳴で穴を開ける問題は見慣れない問題であるが、誘導がしっかりあるので、誘導に乗れれば解ける。試験時間は50分と短めだが、素早く解けば解ききれるだろう。

  • 物理対策

    標準~やや難の問題をしっかり解いておくこと。力学と電磁気を中心に波動、熱力学、原子を勉強しておくことが必要である。以前のような個性的な問題は減っていたが、’19の重心動揺計、’16の音の干渉と風向き、’15の血流量、’07の小問集合と’13の熱力学では日常生活の中での物理現象、さらに知識問題も出題されている。知識問題の対処法は、教科書に目を通しておくことである。’13~’16はそれ以前より難度が高くなり、問題文の誘導に乗れないと解けない問題や応用性の高い問題が多くなっていた。’17はやや難度が下がり、’18で上がり、’19は下がっている。試験時間は短いので、解く問題の優先順位を決める必要がある。

産業医科大学受験の
最新出題総評

産業医学の振興と産業医の養成を目的として北九州市に設置された。
まずセンター試験を受験してから、2次の学科試験、そして小論文・面接試験へと進む。小論文・面接試験は国公立の後期日程と同じ時期である3月10日前後に行われ、受験資格者(学科試験合格者)450人前後に対して受験者は200人を切るのが通例である。小論文・面接試験の正規合格者は85人ほどで、繰り上げ合格者は例年20人前後である。

  • 英語
    記述量多し、高い読解力と日英双方の記述力を身につけよう
  • 数学
    上位私大レベルまでは速く正確に。有名問題の解法は難関レベルも
  • 化学
    受験の定番問題。時間に対する問題量も適切。
  • 生物
    全体的には易しい問題となった。
  • 物理
    '20は難度が高くなると予想されるので、しっかり準備しよう!!

小論文

●資料文を理解し簡潔にまとめる力が問われている
●テーマ型
●資料文型
●図表型

年度 試験区分 内容 字数 時間
19 一般 1.ブレーズ・パスカル 前田陽一・湯木康訳「パンセ」 著者が人間を「考える葦」と例えた理由を説明する。
2.戸田山和久『「科学的思考」のレッスン 学校では教えてくれないサイエンス』
「喫煙率」と「肺がん発生率」のデータ間に相関関係がある場合「喫煙」と「肺がん」間の因果関係の有無を検討するための
注意点について本文を参考にして考察する。
3.「医は仁術という言葉について考えを述べる。
200~400字/指示なし
/400字
120分
18 一般 1.外山滋比古『志向の生理学』より
問1.あるプロ棋士の言葉から、二流、一流、超一流について示し、本文中の「グライダー人間」と比較し、
解答欄の相当する欄に○をつけて、理由を述べる。に雑誌が科学研究の発展に与えたのはなぜか説明。
問2.「グライダー兼飛行機のような人間」になるためにい大学でどのように学習するか考えを述べる。
2.田崎晴明『熱力学ー現代的な視点から』
問1.還元主義的な科学観について説明する。
問2.筆者の科学観に対する考えを述べる。
3.絵の状況を説明し、二人の人物の吹き出しに言葉を入れる。
4.ゾウを知らない小学4年生に文章で説明する。
400字/400字 120分
17 一般 1.L.R. Squire et al .著『”Fundamental Neuroscience Elsevier Inc.2008』p.10より
問1.研究活動が個別に行われていたのはなぜか説明する。(記入用枠あり)
問2.現代の科学研究の発展にインターネットを主とする情報公開が大きな役割を果たしていることに対する考えを述べる。
2.ケリー・マクゴニガル著 神崎明子訳『スタンダードのストレスを力にかえる教科書』
問.本文を踏まえ「ストレスと健康」いついて考えを述べる。
400字/600字 120分

●傾向
’18から形式が大きく変化した。’19は、資料文型2問とテーマ型1問の計3問。’18は、大問が4問。資料文型(A4用紙2枚)が2問。文字数指定のない説明問題や400字で意見を述べるもの。問3は初登場のイラスト、問4は文字数指定のないテーマ型の説明問題。2年間共、マス目のない解答用紙もあるので、原稿用紙以上に読みやすい大きさで、丁寧な字を書くように心がけること。
’19の1問目は有名なパスカルの「パンセ」から人間は考える葦であるという有名な言葉。文中には「われわれの尊厳のすべては考えることの中にある」「よく考えることを務めよう。ここに道徳の原理がある」などの表現があるので、自己の内部の思考が自己をかけがえのない自己足らしめることなどについて、文字数が短いので簡潔に説明する。2問目が難しいが文字数規定はない点と時間配分に留意する。3問目は昨年の「ゾウを知らない人へのゾウの説明」よりも易しいので、 2問目の考察と論理的な説明の時間を確保したい。’18の外山滋比古は小論文や現代文で頻出。’19にも他大学で出題された。特にグライダー人間の下りは、他大学医学部でも既出。設問をよく理解し、問2は大学での学習について述べる。3問目のイラストは、向き合うAさんとBさんの間には大きな丸いアナログ時計があり、針は7時1分位になっている。向かって左側のAさんは右手に四角い鞄を下げている。右側のBさんの右手は時計を指している。演習では、午前7時と午後7時に解釈が分かれた。吹き出しのセリフにはシンプルにして状況をきちんと文章化する。’18,’16の愛知医大でも練習できる。4問目も、立場の違う人、
知識のない人わかりやすく説明する力が求められる。慶応大でも同様の出題があり、医療におけるインフォームド・コンセントにも通じる。’17はストレス・パラドクスについて。ストレスの多い人の方が人生の満足度が高いこと、ストレスと生きがいの関連性について述べられた文章を踏まえて「ストレスと幸福」について考える。新傾向を知るために2年分は解いておいた方がよい。

面接

■所要時間
個人20分
■面接の進行と質問内容
・本学志望理由
・併願校について
・なぜ産業医を目指すのか
・産業医をどこで知ったか
・産業医とはどのようなものか
・産業医の今後についてどう考えるか
・産業医と臨床医の違い
・修学資金貸与制度について
・大学でやってみたいことは何か
・どういう医師になりたいか
・医師にとって大切なことは何か
・部活動について
・自分の長所、短所
・最近読んだ本について
・少子化と晩婚化について
・女性の社会進出について
・医師不足について
・巨大地震発生時に医師として自分ができること
・自己PR

当然、産業医への理解が試されるので、産業医の仕事内容、産業医への期待など、できる限り自分で調べておくことは欠かせない。なぜあえて産業医を目指すのかについても、明確な答えが必要である。

面接官の人数:3名
受験生の人数:1名

合格請負人 田尻友久の最新分析

-産業医科大学編-

私立大学医学部では唯一、センター試験の受験が必須となっている。
修学資金貸与制度が充実しており学費負担が軽減される。
そのため国公立との併願者が多い上に2次試験日が国公立前期の発表後で後期の2次試験日と重複しがちなことから産業医科大学の2次試験は半数程度が欠席する。
学科試験はもちろんだが、推薦入試でも一般入試でも面接が大きなポイントとなる。
当然、産業医への十分な理解は欠かせない。
また、修学資金貸与制度に対する質問も多い。