北里大学 医学部 | 倍率・合格最低点・難易度・対策

北里大学受験合格のための攻略ガイド
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北里大学

入試日程によって志願者数が左右され、特に関東圏の大学と1次試験日が重なると志願者が減る傾向にある。また、6年間の学費が3890万円と私立医学部の中では4番目に高く、近年は狙い目の大学のひとつである。
不適切入試が指摘された大学のひとつであるが、その前から年齢が高い受験生の合格者は多かった。
数学以外はすべてマーク式。入学者の現浪比には指定校推薦で合格した40名ほどの現役生が含まれているので注意したい。

北里大学 概要
開学年度 昭和45年
創設者 北里 柴三郎
理事長 小林 弘祐
学長 伊藤 智夫
学部所在地 〒252-0374
神奈川県相模原市南区北里1-15-1
交通手段 小田急線相模大野駅よりバス25分
URL https://www.kitasato-u.ac.jp/med/
北里大学 特色

近年、癌告知や脳死判定・臓器移植など、医の倫理に係わる問題が注目されています。それは、科学の進歩と人間の倫理観の間にまたがる重要な問題で、医師には確かな医療知識・医療技術とともに、知性と優しさに裏付けられた豊かな人間性が求められています。その中で医学部では「6年間一貫教育」の中で、臓器別に基礎、診断、治療まで系統的に分析し、対処する能力を養成する「器官系別総合教育」を実施しています。また、優れた医師を目指しての長い道程の最初に緊張感に満ちた医療の現場に身を置き、医師となるべき心構えや目的意識を養うため、新入生を対象に、救急内科・外科・小児科の3診療科での「病院体験当直」や研究論文の書き方、考察の仕方などを体験的に学ぶ「学生医学論文」など多彩なカリキュラムで教育を行っています。この他、生命科学の総合大学としての特色を生かし、医療衛生学部、看護学部、薬学部等の学生と連携して、「チーム医療」の大切さを学べるのも大きな特徴です。

北里大学 略歴
昭和45年 北里大学医学部を開設
昭和46年 北里大学病院開院
昭和61年 北里大学東病院開院
平成元年 北里研究所メディカルセンター病院開院
平成25年 北里研究所メディカルセンター病院を北里大学メディカルセンターに改称
平成26年 新・北里大学病院開院
平成27年 北里大学特別栄誉教授大村智博士ノーベル生理学・医学賞受賞
平成29年 北里大学臨床教育研究棟完成

北里大学の項目別受験情報

入試日程・募集人数

入試情報

繰上合格

補欠者の発表はWeb出願システムにて行います。合格者と同時に補欠者も発表し、欠員が生じた場合は、補欠者から繰上合格者を発表し、本人宛に通知する。補欠者の繰上合格終了については、終了時点で補欠者全員に電報で通知する。

志願者数推移

2019年入学者男女比

現浪比(入学者)

現浪比(合格者)

医師国家試験合格状況

教授出身大学比率

学納金

寄付金・学債

入学式以降に「募金趣意書」により任意の寄付金を募集します。

北里大学の受験科目の最新出題傾向分析

北里大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
◎=大問/○=小問

  • 英語出題

  • 英語分析

  • 英語傾向

    ’18同様、70分で大問6題。’18で新しく出題された短い英文の脱文挿入のみと空所語句補充のみの問題はやはり出題されている。前者はごく短い英文だが、文脈と内容を考慮しながら慎重に吟味する必要がある。[1]の長文は、気候変動に伴い英国周辺で増加している高地での火災とその影響について述べたもので、大気汚染問題を扱った’18の英文に引き続き環境系が扱われている。問いは、語句の空所補充、同意表現、内容真偽などで例年と同様。文法関連は短文完成のみだが、計12問で長めの英文も扱われ、文構造や分詞構文、語彙力、諺なども問われており、不慣れだとやや時間を要するかもしれない。また新しいところでは、ネット上の広告文とそれに対する顧客のeメールが問題になっているが、問いは平易。

  • 英語対策

    近年出題傾向に大きな変化はないものの、毎年同じというわけでもないので、受験生は過去問にとらわれ過ぎず、満遍なく対策しておくことが求められる。文法関連は短文完成は必出のようだが、他は何が出るかわからないので、語句整序や誤り指摘は十分演習してしておいた方が安心だろう。また、短文完成は、問題文がやや長めで選択肢もやや長い文や節になっているようなものもやっておきたい。長文は環境問題に関するものが連続して扱われており、大気汚染や温暖化などがテーマの英文を求めて読むだけでなく、関連の背景知識も充実させておくとよいかもしれない。また、会話文や脱文挿入は出題されると想定して類題演習をしておいた方がいいだろう。

  • 数学出題

  • 数学分析

  • 数学傾向

    [1]の小問集は中堅私大入試レベルの基本・典型問題中心だが、意外に手こずる問題が入ることもある。’19の[1]は(4)の前半まで中堅私大レベル問題集によく載っていそうな問題だが(4)の後半はやや上級向けのテクニックを用いる。[2]、[3]は記述式の大問で毎年どちらかに証明問題が入り、どちらかが「微分・積分」で、グラフや図形の絡んだ問題もよく出されている。’19は[2]が極限で[3]が積分。[2]と[3]で用いる一つ一つの解法や考え方は私大上位向けの問題集によく載っているものだが、それらを積み上げて最後まで解ききるには私大上位~国公立大上位レベルの問題を解き慣れている必要があり、’19も同様。

  • 数学対策

    [2]や[3]で頻出の「微分・積分」などの単元については私大上位~国公立大上位レベルの典型問題をしっかりこなし、計算等も面倒がらず最後まで自力で解き切るように。他の単元も私大中堅~上位大レベル、できれば国公立上位大レベルの典型問題まで押さえておこう。難しい考え方・テクニックを要求しているわけではないが、典型問題の設定を少しひねってあることも多く、特に最近の[2]と[3]では国公立大で出されそうなやや考えさせる、表面的なパターン暗記では通用しない問題が目立つ。普段の勉強は解法暗記ではなく「どう解くべきか」「なぜそう解くのか」等を考えながらやろう。また、過去問で時間配分や誘導などにも慣れておこう。

  • 化学出題

  • 化学分析

  • 化学傾向

    例年大問5題の出題が続いている。問題数は例年25問程度である。試験時間が理科2科目で100分とやや短く感じるが、基礎から標準問題がほとんどである。’19では[1]が小問集合8問で理論、有機、無機分野の基本問題が幅広く出題されている。[2]は放射性同位体や原子,イオンの構造に関する問題が4問。[3]は金属化合物の性質に関する問題が4問。[4]は電離定数の取り扱いに関する問題が4問。[5]は合成高分子化合物に関する問題で計算問題も出題された。問題数や内容、問題の難易度に関しては例年通りであり、しっかりと対策をした受験生にとっては解きやすく感じたであろう。また解答時間に関しても同様である。

  • 化学対策

    例年、設問のひとつひとつは平易な問題である。計算問題の占める割合が例年やや多く感じる。また文字式を使った計算問題が頻繁に出題される傾向もある。いずれも標準的な定番問ぢばかりであるので、標準・定番問題を予備校のテキストや問題集で確実に習得しておけば問題ないだろう。時間に対してややマーク数が多い感じもするため試験では時間の使い方も大きく合否に関わってくるように思われる。標準問題や典型問題をいかに時間をかけずに、正確に解けるかが一番の対策であろう。また、知識問題でも時間を思い出すのに時間がかかるようでは厳しい。化学の全範囲からもれなく出題されるので苦手分野や未習分野を残してしまうと合格点はやはり望めない。

  • 生物出題

  • 生物分析

  • 生物傾向

    大問3題となっている。1題は生体膜とATP合成に関する内容で、構造・電子伝達系・反応生成物が出された。1題は遺伝子の突然変異に関する内容で、遺伝子の総数・一塩基多型・mRNAの計算・アミノ酸の総数の計算・サンガー法・cDNAについての問題・遺伝子組み換えの実験考察・制限酵素を使った問題が出された。1題は発生と遺伝に関する内容で、ゼブラフィッシュを使った実験考察と遺伝の問題が出された。語句を答える問題も有るが、基本は正誤問題なので慎重に文章を読むことが必要である。選択問題は組み合わせでこと得る内容が多い。実験考察問題と遺伝は内容を整理して、丁寧に解けば答えは出やすいと思う。時間配分に注意して、高得点を狙おう。

  • 生物対策

    出題される分野が少ないが、核酸とタンパク質・神経と筋肉・免疫・代謝は頻出なので、必ずマスターしておこう。生態系からの出題は無いが、他の大学では増えているので押さえておこう。生態系は範囲が広いのでなかなか覚えることは難しいが、進化の項目と動物の種間関係は覚えるようにしよう。進化に関しては動物や植物の分類とも関連するので、極端にいえば生物全範囲が理解できていなければ覚えにくい分野と言える。他の分野に関しても、生物に必要な語句の意味と使い方は正確に覚えること。また、反応に関する数値や実験者名も図解を使って覚えると良い。時間的にあまり余裕は無いと思われる。時間配分には注意しよう。

  • 物理出題

  • 物理分析

  • 物理傾向

    大問3題で構成され、小問集合、力学、電磁気が出題されている。小問集合は壁に立てかけた棒のつりあい、加速度運動する物体から見た単振動、磁場内で回転するコイルの電流と偶力のモーメント、凸レンズと凹レンズによる像、ばねつきピストンと円筒容器による気体の状態変化が出題されている。力学はレール上の物体とその物体に吊された物体との相対運動が出題されている。電磁気は抵抗、コイル、コンデンサーを含む交流回路の問題であり、電気振動も含まれ、題意や設定をしっかり読み取る必要もある。基本~標準問題が中心であるが、小問集合は意外と時間がかかるで、50分の試験時間ではあまり余裕はないから、手早く解くことが必要である。

  • 物理対策

    基本~標準までをしっかりと解いておくこと。小問集合も含めると、全分野(原子は範囲外)からの出題となっているので、苦手な分野ややり残した分野を減らしておくこと。’03の電場内の荷電粒子の運動は一見すると難しいが誘導に乗れば解くのは苦労しない。このような問題では先入観を捨て、問題をしっかり読み、内容を把握することが重要である。’08と’09は時間のかかる問題が増え、’10からは試験時間が50分になったので、時間にあまり余裕がなかったが、’13~’15では若干余裕がある。解いている問題に集中し、計算や問題の読み取りなどでミスをしないことも大切であるが、時間のかかる問題は後回しにすることも必要である。

北里大学受験の
最新出題総評

入試日程によって志願者数が左右され、特に関東圏の大学と1次試験日が重なると志願者が減る傾向にある。また、6年間の学費が3890万円と私立医学部の中では4番目に高く、近年は狙い目の大学のひとつである。
不適切入試が指摘された大学のひとつであるが、その前から年齢が高い受験生の合格者は多かった。
数学以外はすべてマーク式。入学者の現浪比には指定校推薦で合格した40名ほどの現役生が含まれているので注意したい。

  • 英語
    出題に大きな変化はないが流動的、全天候型の幅広い演習が必須
  • 数学
    証明やグラフをかく問題が出る。まず典型問題の解法をしっかりと
  • 化学
    標準問題で構成されている。高得点をとる必要がある
  • 生物
    実験考察問題と、計算問題に時間がとられるので注意しよう。
  • 物理
    難度の高い問題は少ないが、時間がかかるので、手早く解こう!!

小論文

●状況を理性的に考えて論述する力が求められる
●資料文型

年度 試験区分 内容 字数 時間
19 一般
(1日目)
日野原重明『だから医学は面白い』日本医事新報社
問1.タイトルをつける。
問2.著者の「アート」に対する考えと、どのようにすると習得できると考えているか。
問3.医学部入学後に本文の「技(アート)」を習得するためにどのようなことを行いたいか。
35字/250字/750字 90分
一般
(2日目)
福島智『医と障害ーー治癒されぬ者の視点』「医の原点ー第3集ーー癒されぬ者からの視点」より
問1.タイトルをつける。
問2.下線部①について筆者がそう感じた理由について述べる。
問3.下線部②について人間中心の医療について具体例を挙げて述べる。
20字/200字/600字
18 一般
(1日目)
渡部昇一『知的人生のための考え方』より
問1.タイトルをつける。
問2.著者のメッセージを要約する。
問3.学問に対する態度、心構えについてあなたが重要と考えることを理由と具体例を示して述べる。
20字/200字/800字 90分
一般
(2日目)
里美清一『医者と患者のコムニケーション論』より
問1.タイトルをつける。
問2.著者が医療のツークツヴァンクに重要と考えていることを説明する。
問3.患者が医療のツークヴァンクに陥ったときの、あなたの対応を述べる。
20字/200字/600字
17 一般
(1日目)
大杉義征『新薬アクテムラの誕生』より
問1.タイトルをつける。
問2.傍線部について、指定語句を使って理由を説明。
問3.本文の内容を、人生にどういかすかを述べる。
20字/400字/800字 90分
一般
(2日目)
桐野高明『医療の選択』より
問1.タイトルをつける。
問2.傍線部について、筆者の考える「医療の限界」について述べる。
問3.我が国の超高齢社会における介護の在り方について述べる。
30字/200字/800字

●傾向
北里大では6年前から、資料文の内容が変化した。2日間あるいは1日は、医療保険制度や患者に対する医師のあり方、医学教育などである。問3も、ほぼ医学・医療に関する設問である。これは川崎医大や聖マリアンナ医大などと同様の変化である。また、’18はハンセン病者の話と緩和ケアについて。’17,’15は桐野孝明『医療の選択』、’16 ,’13は『医の未来』(矢崎義雄編)から出題。他校でも使用されているので一読を勧める。問1のタイトルの文字数は多少変動がある。19は、問2と問3の合計文字数が二日間共、同じ1000字になるように調整されている。日野原重明は105歳まで活動した小論文頻出の医師。「アート、サイエンス」は提唱者のウイリアムオスラーも含め既出。掲載の「日本医事新報」は80年近く続いている医学週刊誌で、国立大医学部では射水市民病院の延命中止問題が出題された。2日目の障害と治療の関係は読解力が必要。
’19 は是非2日分を80分~85分(実際は90分)で解いて時間の感覚を掴みたい。初心者は形式はそっくりだが、時間と字数の負担が軽い聖マリアンナ医大をやってみょう。余力があれば’17の問3「在宅介護の在り方」を、地域包括ケアシステムにおける医療と介護福祉等の協働を意識して論述してみる。北里大では患者中心の質の高い医療を目指し、多職種協働のチーム医療教育を標榜しているので16の吉岡敏正(北里大卒業生)も読んでみよう。
AI、ゲノム編集、ACP(人生会議)、救急と蘇生、鳥インフルエンザ、海洋マイクロプラスチックなども押さえておこう。

面接

■所要時間
グループ20~25分
■面接の進行と質問内容
・医師志望理由
・本学志望理由
・北里大学のイメージ
・通っていた高校はどんな高校か
・高校で勉強以外に力を入れたこと
・部活動について
・好きな科目について
・自分の長所、短所
・読書は好きか
・尊敬する人について
・挫折した経験とどう乗り越えたか
・大学に入学したら何がしたいか
・どんな医師になりたいか
・チーム医療とは何か
・研究に興味はあるか
・医学部の不適切入試をどう思うか
・最近気になったニュース
・自己PR

受験生が2人一組になって面接を行う。本番で緊張しないために、ペアを組む受験生と事前に少しでも話をしておくとよい。男性同士、女性同士でペアになる。同じ質問を順番にされることが多い。

面接官の人数:3名
受験生の人数:2名

合格請負人 田尻友久の最新分析

-北里大学編-

相模原キャンパスは全面的な建て替えが進んでおり、2014年5月には新病院がオープンした。
白金キャンパスには東洋医学研究所があり、東洋医学にも造詣が深い。
一般入試で出題される問題は、どの科目も学習成果がきちんと計れる「良問」で構成されており「まぐれ」は無い。
学士編入試験は数学だけ問題が異なるが、2018年度から1年次後期入学となる。
面接は推薦では3名、一般では2名が並んで同時に受ける。
これは受験生を比較するためで、必然的に面接で差が付く。周到な準備は欠かせない。