自治医科大学 医学部 | 倍率・合格最低点・難易度・対策

自治医科大学受験合格のための攻略ガイド
医学部受験合格必勝のための受験情報・対策ガイド

自治医科大学

へき地・離島など地域医療に従事する医師の養成を目的に設立され、都道府県単位で2~3名(栃木県は地域枠を含め5~6名)の合格者が選抜される。
入試に関しては都道府県によって志願者数に差があるので、どこの都道府県で受験するかによって若干難易度に差はあるが、概ね私立医学部の中では難関とされるレベルである。
問題は全問マーク式で、英語は長文3題、数学と理科は小問25問が出題される。時間にあまり余裕がない中で要領よく問題を解く練習をしておく必要がある。

夢の先へ

自治医科大学の合格者の声
自治医科大学 概要
開学年度 昭和47年
創設者
理事長 大石 利雄
学長 永井 良三
学部所在地 〒329-0498
栃木県下野市薬師寺3311-1
交通手段 JR自治医大駅より徒歩15分
URL https://www.jichi.ac.jp/
自治医科大学 特色

地域医療に貢献する総合医を養成するため、全国の都道府県の共同により、昭和47年に設立された大学である。6年間の一貫したカリキュラムでは、総合医療に関連した教育が重視され、1年次から解剖学や基礎医学などを学ぶ。附属病院での早期体験実習や地域保健福祉実習などを通して、地域医療の現場を体験。
2年次では基礎医学の講義を受ける。
3年次には症状から疾病を考えるプログラムも実施され、より医療現場に即した知識を修得する。
他大学よりも早い4年次から2年間、BSL(臨床実習)が行われ、各診療科でより多くの経験を積むことが可能。
さらに、総合医療教育の総括と卒業後の地域医療実践の準備を兼ね、地域医療の現場で医師と行動を共にする実習も行う。

自治医科大学 略歴
昭和47年 自治医科大学開学
昭和49年 附属病院開院
平成元年 附属大宮医療センター開院
平成14年 看護学部を開設
平成18年 とちぎ子ども医療センター開院
平成19年 附属大宮医療センターを附属さいたま医療センターに改称

自治医科大学の項目別受験情報

入試日程・募集人数

入試情報

繰上合格

第2次試験合格発表と同時に、補欠者も発表します。なお、補欠者は入学を許可されるとは限りません。

志願者数推移

2019年入学者男女比

現浪比(入学者)

現浪比(合格者)

医師国家試験合格状況

教授出身大学比率

学納金

寄付金・学債

なし

自治医科大学の受験科目の最新出題傾向分析

自治医科大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
◎=大問/○=小問

  • 英語出題

  • 英語分析

  • 英語傾向

    例年同様長文3題のみの出題で、傾向に変化はない。オールマーク式の小問が全25問で、大問1題につき、小問が8~9問であることも同じ。長文はどれもA4判2枚におさまるくらいの適度な長さ、難度で負担は少ない。問われる内容もほぼ変わりなく、内容真偽をはじめ、下線部の同意表現選択(語句、本文の意味内容など)、語句整序、空所補充など。時間は60分だが1題20分と考えれば焦る必要は全くなく、問われている下線部の語句や文の意味を文脈に照らして注意深く吟味していけばよい。’18同様語句整序は2問あるが、日本語が与えられており悩むところはないだろう。一部やや難レベルの単語も問題になっており、文脈から意味判断はある程度できるものの、豊富な語彙力があるに越したことはないだろう。

  • 英語対策

    出題は長文のみであるものの、あくまでも標準上レベルの文法・語法力が身についた上での長文演習が不可欠だ。長いものでももちろんよいが、長さは適度で語彙レベルがやや高めの医学系長文や科学論文から人文系のものまでジャンルを問わず幅広く読んでおきたい。テーマ的に苦手な分野を強化しておくことも必要だ。記載されている出典を利用して、実際に問題に扱われている英文の他の箇所を読んでみるのも有効だ。当然高い語彙力があることが望ましいが、未知の単語や表現に出くわしてもすぐに調べたりせず、前後関係から意味を類推しながら読み進めるよう心がけることで、実戦での対応力が身についてくるはずだ。他大学の問題も参考にしたいが、特に関西医科大の問題は類似性が高く演習材料として適しているだろう。

  • 数学出題

  • 数学分析

  • 数学傾向

    一問一答マークシート形式で全25問だが、’19は最後の5問が合わせて一つの誘導問題となっている。以前は基礎~中堅私大レベル問題集に載ってそうな典型問題を中心に一問一答形式の問題が大量に出され、少し考えさせる問題や若干解きにくい問題、うまく解かないと時間のかかりそうな問題は数問混ざっているという程度であった。しかし、’15あたりから難度がやや上がり、上位大向け問題集に載っているようなテクニックを知らないと苦戦しそうな問題や、図などをかいてある程度考えることも必要な問題、うまく解かないと計算などで時間を費やしてしまう問題の割合が増えてきており、’19も同様。制限時間内に全問を解ききるのは難しい。

  • 数学対策

    教科書~上位私大レベルの典型問題を中心に一問一答形式の問題が全範囲から大量に出されている(’19は一部誘導問題)。基礎レベル問題集に載っているような問題はどの単元でも速く正確に解けるように練習を。大量の問題の中には上手く解かないと時間がかかってしまう問題が混ざっていることが多く、’15以降は上位私大受験者向け問題集レベルのテクニックを要求する問題、誘導があれば易しいが誘導なしだと難しいと思われる問題、図をかいたりしてうまく解かないと時間がかかりそうな問題の割合が増えている。本番では完答を狙うのではなく解ける問題からどんどん解いていこう。過去問を通して時間配分や問題の取捨選択に慣れておこう。

  • 化学出題

  • 化学分析

  • 化学傾向

    例年、小問25問から問題が構成され、出題内容は化学全般の多岐にわたった内容であり、ほとんど全ての範囲から出題される。問題ひとつひとつは基本~標準問題のみであるためそれほど難しくないが理科2科目で80分となっており、時間のわりには問題数がやや多い。’19で出題された数値計算は、混合気体、沸点上昇、溶解度積、中和、燃料電池のエネルギー変換効率、電気分解などで難しい計算問題ではないが出題数がやや多い。計算問題は例年多く出題されているため、各分野で計算式の作り方について理解しておかないと時間的に厳しい。また問題数が多いため本番ではスピードが要求される。知識を正確に習得しておかないと厳しい。

  • 化学対策

    例年と同様の出題傾向が続いている。今後もこの傾向が変わらないと思われる。ほとんどが基本から標準問題であるため、教科書レベルから入試の標準問題までをしっかりと学習し終えている必要がある。また、正しい計算式を時間をかけずに立式でき、ミスのないように要領よく計算をする力が必要だろう。また、問題量がやや多く時間の制限もあるため、高い計算能力が必要。長い問題文を読み取り内容を理解して解答を作る・・・というような練習は必要ない。問題集の標準問題を早く正確に解けるようになっておくことが必要。また化学の全範囲について漏れのない知識が必要で化学工業や生命や生活の化学まで漏れのない記憶が必要。

  • 生物出題

  • 生物分析

  • 生物傾向

    小問25問の構成となっている。酵素・代謝・真核生物・ミクロメーターの計算・内分泌系・生物濃縮の計算・垂直分布・免疫・コドン・遺伝物質・セントラルドグマ・PCR法・複製起点・岡崎フラグメント・母性因子・卵割・慣れ・鋭敏化・脱慣れ・植物ホルモン・伸長成長と肥大成長・個体群・補食と被食の関係・水中から陸上への進化・ハーディの法則・遺伝子プール・適応放散・相似器官・示準化石・競争・植物分類・コハク酸デヒドロゲナーゼの実験考察と構造が出された。計算問題は一般的な内容なので慎重に解けば良いが、正誤問題が難しくなった。正確な知識が無いと、判断できない内容が多くなった。時間もギリギリなので注意しよう。

  • 生物対策

    特別に難しい内容が出されることはない。よって、高得点を取らなければ合格はできない。また、生態系からの出題は例年無いが、出題範囲が変わった’14から出題された。問題は基礎・基本的な内容がほとんどであるが、正誤問題なので、選択肢の内容が分かりにくい。何気なく読んでしまうとすべてが正解、または間違っているように感じられる。選択肢を読む前に、自分の答えを完成させておく必要がある。逆に消去法によって残す方法も必要である。そのためにも、生物の正確な知識を全範囲において覚えよう。また、同じ言葉が他の分野で使われていないかなど、関連させて覚える練習も必要である。センター試験の過去問などで、問題に慣れておく必要がある。

  • 物理出題

  • 物理分析

  • 物理傾向

    例年と異なり、小問20問と大問1題で構成され、全分野から出題されている。小問は電池と抵抗の直流回路、抵抗とコイルの交流回路、3つの点電荷のつりあい、コンデンサー、光電効果、コイルの回転と電流、電球を含む直流回路、γ線、結合エネルギー、α粒子の散乱、凸レンズ、ドップラー効果と反射音、弦の振動、正弦波の式、気体の内部エネルギー、熱容量、熱効率、斜面上の物体と慣性力、人工衛星の運動などが出題され、大問は鉛直ばね振り子の単振動の問題となっている。基本問題を中心に出題されているが、交流回路、電球を含む直流回路、慣性力、単振動は標準的な問題で、結合エネルギーと正弦波の式は知識中心の問題となっている。

  • 物理対策

    基本問題を中心に標準的な問題まで解いておくこと。自治医科大学の特徴は、難度の高い問題があまり出題されず、生活の中のちょっとした物理現象に目を向けた内容が知識問題として出題されることもある点である。最近の教科書にはそのことに関する記述があるので、一度丁寧に目を通しておくと良いだろう。試験時間が40分であり、短めの問題が25問でも手早く解いていかなくてはならないので、日頃からケアレスミスをせずにスピードを持って解くように心掛けておくことも大切である。また、’18の正方形状物体の問題などは時間がかかるので、全体の時間配分を考慮し、解き易い問題から解き、場合によっては解くことを避けた方が良いだろう。

自治医科大学受験の
最新出題総評

へき地・離島など地域医療に従事する医師の養成を目的に設立され、都道府県単位で2~3名(栃木県は地域枠を含め5~6名)の合格者が選抜される。
入試に関しては都道府県によって志願者数に差があるので、どこの都道府県で受験するかによって若干難易度に差はあるが、概ね私立医学部の中では難関とされるレベルである。
問題は全問マーク式で、英語は長文3題、数学と理科は小問25問が出題される。時間にあまり余裕がない中で要領よく問題を解く練習をしておく必要がある。

  • 英語
    長文演習が必須、過去問を参考に類題演習を密にこなそう
  • 数学
    基礎問題と上位私大レベル問題が大量に。本番では解ける問題から
  • 化学
    小問集合が25問。スピードと正確性が求められる
  • 生物
    計算が増え、正誤問題も内容が難しくなった。時間に注意しよう。
  • 物理
    '20も全分野から出題されるので、ムラのない準備をしよう!!

小論文

●医学・医療に対する真摯で冷静な姿勢が求められる

●資料文型

年度 試験区分 内容 字数 時間
19 一般 出題文1 外山滋比古『本物のおとな論 人生を豊かにする作法』より、言葉のアイマイさに関する著者の意見を50字程度で要約し、
医療についてことばのアイマイさは必要か否か、考えを述べる。
出題文2 藤原正彦『菅県妄語 始末に困る人』より 著者の意見を要約したうえで、反論する。
400~500字×2 90分
18 一般 出題文1 曽野綾子『人生の収穫』より、主張をまとめ、賛成か反対で論じる。
出題文2 杉浦俊之『死ねない老人』より、出題文の趣旨(延命のみの治療は止めた方がいいだろう)に対して反論を展開する。
400~500字×2 90分
17 一般 出題文1 寺田寅彦『寺田寅彦随筆集 第四巻 小宮豊隆編』より、内容をまとめ、賛否を書き、
「科学論文」以外の文章についての考えを書く。
出題文2 松尾豊『人工知能は人間を超えるか~ディープラーニングの先にあるもの~』より、
人工知能の発達による医師の役割の変化の有無について考えを述べる。
400~500字×2 90分

●傾向
例年、大問が2題、各400字~500字。資料文はA4で2~3枚程度が多い。2問セットで時間内に書く練習をしておく。’16までは、手紙や日記を書けという指示もあったが、この3年は医療には触れていない文章に対し、設問では医療に結び付ける、あるいは反論を求める傾向にある。
’19の外山、藤原も私大医学部では頻出。藤原は被災地への復興支援のため、今年も変わらず咲いてくれた桜の花見もし消費もしようといっているだけなのだが、読解力不足で感情的反発に過ぎない答案が多い。ユーモア(とはやせ我慢)と言っている。反論するなら英国とは他者を悼む際の国民性が違うということで。’18の曽野は、福岡大、北里大等でも既出。医学雑誌の医師アンケートでは関心度ベスト3になったこともある。2年前、在宅介護で夫を看取り『夫の後始末』を出版。夫のへそくりを元に、死後4か月目に子猫を買う。「思い出は過去に向く」が、650グラムの直助は、「残された家族がしっかり立って前に歩く任務」を助けてくれているとあった。さて資料文は、高齢の教皇が久しぶりの故郷で父母の墓参する際、人々が押し寄せ子供たちは歌う。「なぜ無言の輝くような沈黙の中にしみ透る親子の会話を奪うのか」という内容。演習では、前年の福岡大の文章よりも共感度は高く、賛成が多かった。[設問2]は尊厳死法が望まれる現在、延命治療に反対の著者への反論という設定。’17の寺田寅彦(物理学者・随筆家。夏目漱石の弟子)も、頻出。[設問2]は、AIやロボットと医師が共存する立
場の方が書きやすい。このところ、短い要約を課しており、全体が400~500字だから100字程度でまとめる。’19の50字以内という指示には、長めのタイトルだと思えば北里大等の問1対策も兼ねた練習になる。

面接

■所要時間
1次個人15分 2次個人10~15分・グループ討論40分
■面接の進行と質問内容
【面接前にアンケート記入あり】
中学・高校の部活動、生徒会・委員会活動、好きな本、ボランティア活動、併願校、
高校生活の思い出、自己アピールなど
【面接の質問内容】
<個人>
・医師志望理由
・本学志望理由
・本学の理念について
・義務年限(9年)について
・併願校について
・僻地医療、地域医療について
・グループ討論の出来、感想
・高校生活、部活動について
・何科に進みたいか
<2次グループ討論>
・東京オリンピックに合わせて、飲食店での喫煙を規制すべきか
・医療費の増大について
・研究者の不正について
・医師不足について

1次は県庁職員、2次は自治医大の教官が担当する。僻地医療についての考えは当然ながらしっかり準備しておきたい。グループ討論は1つのテーマを選んで話し合い、グループで結論を出す。

面接官の人数:1次個人6~8名 2次個人3名 2次グループ討論3名
受験生の人数:1次・2次個人1名 2次グループ討論6~8名

合格請負人 田尻友久の最新分析

-自治医科大学編-

へき地などの、医師が十分ではなく医療に恵まれない地域の医師を確保することを目的に設立された大学で、当然その趣旨を理解した受験生が求められている。
入学定員は都道府県ごとに分かれており一様ではなく、都道府県ごとに合否の判定は異なる。
都道府県ごとの入試であるから出願も自治医科大学ではなく、各都道府県の担当部署に出願することになる。

卒業後、通常9年間は指定地域・医療機関での勤務が義務付けられていたり、全寮制であったりと制約も多いが地域医療を担う人材の育成に社会の期待も大きい。
2012年度から補欠候補者を発表するようになったが、繰り上げ合格者数の公表はしていない。