慶應義塾大学 医学部入試対策 | 難易度・倍率・合格最低点・試験

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慶應義塾大学の受験科目の最新出題傾向分析

慶應義塾大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
(赤丸)=大問/(青丸)=小問

  • 英語出題

  • 英語分析

  • 日英記述力の充実なくして合格はなし、早い時期から意識的に対策を

  • 英語傾向

    ’19同様テーマ型英作文が単独問題で出題され計4題で時間は90分。大問3題はやはりすべて長文。一見して目立つのが記述箇所の多さ。文中空所語句補充選択や脱文挿入、内容真偽などもあるが、下線部和訳や英訳、日本語での説明などがひしめいている。[1]では、2問が英訳、3問が和訳、整序英作文もあり。[2]では英文中に適当と思われる内容を英語で書かせるものもある。テーマ型英作文は「機械は医者にとって代われるか、将来の医療での新しい技術の用いられ方」に関して約100語で意見を述べるもの。単独問題ではあるが、[2の]自動運転車に関する長文内容絡みと見ることもできる。ほぼ長文のみと言ってよい内容だが、空所補充や語句整序などで語彙や文法・語法力も試される、相変わらずトップレベルに相応しい問題と言える。
  • 英語対策

    総じてマークが主流になっており、またこれまで記述を課していた大学もそちらへシフトしつつあるように見える近年の私立医学部入試だが、そんな趨勢には目をくれないが如く、和訳、英訳、内容説明など記述問題のオンパレードである。とにかく高度な英文読解力と日英双方の記述力が必須と言える。’19でも記述力にウエイトが置かれていたが、’20ではその傾向に更に拍車がかかっている。できれば早い時期から過去問にじっくり取り組んでみて、問題の特徴を掴んでおきたい。長文はジャンルを限定せず、’19の人間関係(コミュニケーション)や高齢化など社会的問題から、’20の環境問題や近年の機械技術(AI)、睡眠など健康問題まで幅広く接しておきたい。テーマ型英作文は、演習で読んだ英文について自分の意見を述べる練習をすると一石二鳥であろう。
  • 数学出題

  • 数学分析

  • やや難

    易化したが、最難関大レベルの問題をやりこみ、確率は過去問を

  • 数学傾向

    小問集を含んだ大問4題。穴埋めの中に記述の証明問題等が1、2問入ることが多く’20も証明問題が入っている。[1]は他の3問に比べれば易しめの小問集。[2]はほぼ毎年「操作(T)」の確率漸化式の問題で似たようなテーマ・設定の問題が繰り返し出されていたが、’20は漸化式の絡まない「確率」。後半の2題は微分・積分などの証明の入った最難関国公立大レベルの問題となっていることが多い。論証能力と計算処理能力の両方がかなり高くないと合格ラインに達するのは難しいが、近年易化しており、’18はそれまで比べかなり易しくなり、’19は[1]、[2]は易しく[3]以降は例年の難易度、’20はどの問題も例年より易しい。
  • 数学対策

    まず私大上位大、国公立上位大レベルまではどの単元も穴を無くし[1]で確実に点を取れるようにしておこう。[2]や[3]でよく出されていた「操作(T)」による確率漸化式の問題は似たような設定の問題が過去に繰り返し出されている。’20は出されなかったがまた出るかもしれないので、この問題については過去問で慣れておいた方がよい。後半2題の中に入っている数学Ⅲ等の総合的な問題は最難関国公立大レベルでかなり高い論証能力と計算処理能力の両方が要求されることが多く、解法パターン暗記の生半可な学力では最初の方しか解けない事がほとんど。数学Ⅲを中心に最難関国公立レベルの総合的な問題を多く解き実力をつけておこう。
  • 化学出題

  • 化学分析

  • やや難

    問題の難易度もやや高い。国公立向けの対策が必要。

  • 化学傾向

    例年大問3題からの出題であったが’20では4題での出題になった。’20の出題内容は[1]で芳香族化合物の反応。[2]でコロイド溶液の関する内容で[1]と[2]は標準的。[3]は化学史を基にして分子量の測定や異性体などに関する問題が出題された。[4]では化学電池に関する総合的な問題でノーベル化学賞で話題になったリチウムイオン電池の出題も見られた。また黒鉛の結晶構造についても出題されている。いずれの問題も一つのテーマから多岐な分野に話題を発展させ化学の端々までの内容を問いている。しかし、難問や奇問はほとんど出題されず定番の問題やしっかりとした知識が身についていれば十分に高得点を狙える難易度である。
  • 化学対策

    問題量は時間に対して適切と考える。難問や奇問は例年ほとんど出題されないが、計算問題では導出過程が求められたり語句説明の問題であったりが多く出題されるため、記述問題に対する準備を整えておかないならない。また内容的にも問題文をしっかりと読み取り内容を理解したうえで解答をしなければならない問題も多く出題される。こうした部分で他の多くの私立医学部とは異なる対策が必要になる。対策としては分野が決まっている小問や中問の問題ばかりではなく、問題に長いリード文があり、その内容や設問の求めるものを理解し色々な知識を総動員して解答を作っていくというような訓練も必要になるし、計算問題では導出過程も整理して記述する練習が必要になる。
  • 生物出題

  • 生物分析

  • 情報処理能力を前提とした問題解決能力が求められる高度な出題

  • 生物傾向

    例年大問3題となっている。第1問は神経系の興奮と伝達に関する問題、特にベルンハルト・カッツのシナプス伝達機構に関する実験考察問題、第2問はボネリムシとフトアゴヒゲトカゲの性決定様式に関する実験考察問題、第3問はタンパク質の立体構造形成(自発的フォールディング)に関する実験考察問題が出題された。受験生が通常の勉強では目にしない実験を考察させる問題が毎年出題されており、一通り受験勉強を終わらせただけの受験生では到底太刀打ちできない。また解答形式も正誤問題、考察問題、グラフの解析、記述問題と変化に富んでいる。一見すると高校レベルの知識ではない深い知識が必要と思われるが、実験の概要に実験目的、手法などが細かく書かれている。読解力があれば問題の見た目に騙されずにしっかりと考えられるだろう。
  • 生物対策

    教科書の知識や実験を覚えたり、典型的な問題を覚えただけでは合格点には到達できない。この大学は情報処理能力だけではなく、持ち合わせた知識やデータから多角的に物事を判断できる人材を求めている。まず重要なのは、生物に関する語句の意味が正確に分かっていることである。次に、国公立大学でも難関と呼ばれる大学の問題に挑戦するのがよいだろう。実験問題を数多く解く中でデータの読み取りかた、実験問題の考え方を学ぶことである。また、それ以外にもブルーバックスのような科学の普及本をたくさん読むのも良い。読めば読むほど知識は深まり、文章読解力も自然とついてくる。文章の読解力があればそれほどの知識は必要ではないが、専門に近い知識があればより解きやすくなるのは道理である。
  • 物理出題

  • 物理分析

  • やや難

    ’21も難度は高くなるので、計算力と思考力を鍛えておこう!!

  • 物理傾向

    小問集合と大問2題で構成されている。小問集合はコンセントと交流、月での第2宇宙速度、2乗平均速度、空気抵抗による終端速度、落下中の単振り子の周期、ポロニュウムのα崩壊が出題されている。1題目の大問の前半は粒子の気体分子運動論的な運動の問題で壁が動くときも含まれ、後半は粒子の物質波を元に考える問題となっている。大問の2題目は導体球の電気容量を求め、人体をその導体球と近似して電位を測定する問題となっている。小問集合は簡単だが知識問題に注意が必要であり、物質波は誘導に乗れれば解けるが、人体の電位の測定の考察は書くのに苦労した受験生も多いだろう。時間に余裕はないので、時間配分に注意が必要である。
  • 物理対策

    標準~難度の高い問題を解いておくこと。’13~’18は’07や’10、’12と同様に’08、’09、’11に比べてやや易化していたが、’19、’20は難度が高くなった。難度の高い年度では柔軟な思考力とスピード、問題を的確に読み取る力が必要である。そのためには、問題を数多く解くだけではなく、難度の高い良問をじっくりと解くと良い。そのことで、読解力と応用力がつくので、少々厳しい問題でもしっかり自分で解くこと。論述や描画も出題されているのでしっかり準備しておくことが必要であり、高い計算力も要求されるのでその点の準備もしっかりとしておくこと。原子は毎年出題されているので、しっかりと準備することが必要である。

小論文

●課題に対して簡潔にまとめる力が求められる ●テーマ型 2020年度の問題が不明のため2017~2019の傾向分析を掲載

●傾向 ’19~’16は、医療にも関わる社会的な問題がテーマとなっている。’19は、テレビや新聞で大きく取り上げられている「児童虐待」だった。厚労省は、虐待発見の入り口となる医療機関との連携を重視しており、医師が担う役割は大きい。’18は、末期がん患者が医療以外のものに頼っている時にかける言葉が問われた。そのヒントが日本医師会の雑誌「DOCTOR‐ASE」No26p2の「医師への軌跡」欄にある。緩和ケア医と実習生の対談で、実習生が、「試験なら正解になる『おつらいですね』という言葉で患者に共感を示すことに自分は疑問を感じている」と告白する。すると医師は、「共感なんて恐れ多い、すべての人を元気づける魔法の言葉なんてない」「聴かせて頂き有難うございましたと言えればいい」と答える。耳を傾け聴くことしかできなかったというこの実習生だが、患者さんの方から思いを伝えてくれたという。緩和ケア医はそれでいいのだと言う。小論文では医師の安易な共感に対し、’18福岡大が、感染症の専門家岩田健太郎の「まともな医者とは何か」という資料文中の言葉を設問にも使っている。また、終末期の患者への医師のあるべき姿は、’18の北里大。’19の川崎医大は、模擬患者に対する研修医の「コミュニケーションの問題」について、会話文から考える。慶応大の’17は、お金と治療。日本では保険証があればほぼ3割負担で医療が受けられる。それでも、経済苦でレントゲンなどの画像診断や薬を断る患者もいる実態が医療機関や医師への調査で分かった。反面、国民皆 保険制度の存続が危ぶまれる中、高額な抗がん剤や白血病治療薬は保険診療が承認されている。こういった背景があり、各大学が「保険」と「医療費」を出題している。’15は、4歳の子どもへの説明だったが、’19も含めここのところ、医療、医師に関わるテーマになっている。たんに、知識・情報があれば書けるわけではなく、掘り下げて考える力が必要だが、前提となる「社会と医療」には関心を深めておきたい。  医学・医療、医師の役割対策には、ガイドブックの「2020度の入試対策:小論文編」や、大学別の解説欄から自分に必要なテーマや資料文を確認する。また、社会的な問題の確認は、メルリックス配布の『医系小論文・面接用語集』を利用する。

面接

■所要時間
個人5~10分×2回
■面接の進行と質問内容
【面接前にアンケート記入あり】
医学部志望理由(9行)、併願校、出身校、部活、賞罰、趣味、特技、既往症 など
【面接の質問内容】
・医師志望理由を自分の言葉で
・小論文の出来について
・どのような医師になりたいか
・本学志望理由
・部活動で苦労したこと
・進みたい診療科はあるか
・併願校と両方受かったらどちらに進学するか
・臨床医と研究医のどちらに興味があるか
・併願校の志望理由
・友人はあなたのことをどう思っているか

面接官を替えて2回行われる。広い部屋で数組が同時に面接している。事前にアンケートに記入した内容は聞かれると思っておいた方がよい。1回目と2回目の質問内容はあまり変わらないので、2回目の前に1回目の質問内容を自分でもう一度整理しておくとよい。

面接官の人数:2名
受験生の人数:1名

夢の先へ

慶應義塾大学の合格者の声
慶應義塾大学 概要
開学年度 大正6年
創設者 北里 柴三郎
理事長 長谷山 彰
学長 長谷山 彰
学部所在地 〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
交通手段 JR信濃町駅より徒歩1分
URL http://www.med.keio.ac.jp/
慶應義塾大学 特色
国・公立の医学部とは異なり、私立大学としての自由な校風の下に、医学・医療を通して、人類の福祉に貢献し、日本ばかりでなく世界の舞台で活躍できる人材を育成することを教育目標としている。 カリキュラムは6年間一貫教育をとっており、1学年から老人医療施設や重症心身障害児施設、リハビリテーション施設などで実習を行い、医療の現場を体験できるEEP(Early Exposure Program)が設けられている。 また、臨床医をめざす者にも研究能力を賦与するため、日本の医学部ではじめて「自主学習」を設置し、教員が提出した様々なテーマについて、実験や調査などに携わる。中には研究成果を国内外の医学雑誌に論文として発表する学生もおり、単に医学知識や医療技術を習得させるだけでなく、自らの正しい判断による問題の処理能力、環境の諸変化への機敏な反応、そして新しい問題に積極的に取り組んでいく意欲をもった医師を育成している。
慶應義塾大学 略歴
大正6年 慶應義塾医学科を開設
大正9年 慶應義塾大学医学部が発足
昭和27年 新制慶應義塾大学医学部に昇格
平成13年 看護医療学部を開設
平成20年 共立薬科大学との合併により、薬学部・大学院薬学研究科を開設

合格請負人 田尻友久の最新分析

-慶應義塾大学編-

入学定員112名のうち付属校から44名が付属推薦で入学するため一般の受験生枠は68名と少なく、難易度の高い一つの要因となっている。 また志願者が増加傾向にある私立医学部入試の中にあって、3年連続で志願者数が前年を下回り、2017年度は遂に1,500人台となった。 2次試験では面接の前に、医学部志望理由や併願校、保護者住所、部活、趣味、特技などを書く。 これを見ながら面接が行われるので、面接で答えにくいことは、あらかじめ書かないようにしたい。