慶應義塾大学 医学部 | 倍率・合格最低点・難易度・対策

慶應義塾大学受験合格のための攻略ガイド
医学部受験合格必勝のための受験情報・対策ガイド

慶應義塾大学

名実ともに私立医学部の最高峰。
入試問題も受験生の本質的な思考力・読解力を問うもので、暗記やパターン学習だけでは到底歯が立たないものが出題される。以前は大学独自の試験の他に、センター試験の英語を課していたが、2006に廃止されてからは目立った入試の変更はない。
志願者が増加傾向にある私立医学部の中で、難易度の高さが敬遠されてか年々志願者は減少しており、2020は1,391名であった。

夢の先へ

慶應義塾大学の合格者の声
慶應義塾大学 概要
開学年度 大正6年
創設者 北里 柴三郎
理事長 長谷山 彰
学長 長谷山 彰
学部所在地 〒160-8582
東京都新宿区信濃町35
交通手段 JR信濃町駅より徒歩1分
URL http://www.med.keio.ac.jp/
慶應義塾大学 特色

国・公立の医学部とは異なり、私立大学としての自由な校風の下に、医学・医療を通して、人類の福祉に貢献し、日本ばかりでなく世界の舞台で活躍できる人材を育成することを教育目標としている。
カリキュラムは6年間一貫教育をとっており、1学年から老人医療施設や重症心身障害児施設、リハビリテーション施設などで実習を行い、医療の現場を体験できるEEP(Early Exposure Program)が設けられている。
また、臨床医をめざす者にも研究能力を賦与するため、日本の医学部ではじめて「自主学習」を設置し、教員が提出した様々なテーマについて、実験や調査などに携わる。中には研究成果を国内外の医学雑誌に論文として発表する学生もおり、単に医学知識や医療技術を習得させるだけでなく、自らの正しい判断による問題の処理能力、環境の諸変化への機敏な反応、そして新しい問題に積極的に取り組んでいく意欲をもった医師を育成している。

慶應義塾大学 略歴
大正6年 慶應義塾医学科を開設
大正9年 慶應義塾大学医学部が発足
昭和27年 新制慶應義塾大学医学部に昇格
平成13年 看護医療学部を開設
平成20年 共立薬科大学との合併により、薬学部・大学院薬学研究科を開設

慶應義塾大学の項目別受験情報

入試日程・募集人数

入試情報

繰上合格

合格発表と同時に補欠者を発表します。合格者の入学手続状況により欠員が生じた場合に限り、順次入学を許可し、電報で通知します。

志願者数推移

2019年入学者男女比

現浪比(入学者)

現浪比(合格者)

医師国家試験合格状況

教授出身大学比率

学納金

寄付金・学債

入学完了後、任意でお願いしています。

慶應義塾大学の受験科目の最新出題傾向分析

慶應義塾大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
◎=大問/○=小問

  • 英語出題

  • 英語分析

  • 英語傾向

    ’18では英作文が長文問題に組み込まれ大問数が減ったが、’19では再び英作文が単独問題となり計4題となった。時間90分、大問3題がすべて長文なのは同じ。文中空所語句補充選択や脱文挿入、内容真偽などもあるが、下線部の和訳や英訳、日本語での説明など記述箇所がかなり多く見られる。[1]では、3問が英作文、2問が整序英作文となっている。’18の英文中の欠落を補わせるような問題はないが、省略や代用で反復を避けた箇所を復元させるものが出題されている。テーマ型英作文は単独問題ではあるが、長文の内容を受けてのもので、自分が悪いと考えるマナーの例をあげながら、それをしている人を見たらどう感じるかを述べるもの。相変わらずのボリュームと難度ではあるが、日英ともに記述力を磨いてきた受験生にとってはそれを披露する場として申し分ない問題群と言える。

  • 英語対策

    生半可な対策では返り討ちにあうこと必至であり、高度な英文読解力と日英双方の記述力を高めておくことが必須。’19の出題を見ると、これまで以上に記述力にウエイトが置かれており、とりわけ英作文の力が合否を大きく左右すると言っても過言ではないだろう。もちろん全く同じではないものの、過去問を見れば本学の出題の特徴が掴めるので、できるだけ過去に遡って演習しておくことが望ましい。長文は医学系に限らず、’19で言えば、社会的孤独や健全な年の重ね方、人前での振舞い(マナー)など、人間関係(コミュニケーション)や高齢化など社会的問題を扱った英文に接しておくとよさそうだ。なお、上述したように、英作文の出来がカギを握るとも言えるので、文法・語法力を「使って書ける」レベルにまで引き上げておくことは不可欠であろう。

  • 数学出題

  • 数学分析

  • 数学傾向

    小問集を含んだ大問4題。穴埋めがほとんどだが記述の証明問題などが1、2問入ることが多く、’15~’18は証明問題が、’19はグラフを描かせる問題が入っていた。[1]は他の3問に比べれば易しめの小問集。ほぼ毎年[2]は「操作(T)」の確率漸化式の問題で、似たようなテーマ・設定の問題が繰り返し出されている。後半の2題は数学Ⅲの微分・積分などの証明の入った最難関国公立大レベルの総合的な問題となっていることが多い。論証能力と計算処理能力の両方がかなり高くないと合格ラインに達するのは難しい。’18は例年に比べかなり易しくなっており、’19も[1]、[2]は易しかったが[3]以降は例年の難易度であった。

  • 数学対策

    まず私大上位大、国公立上位大レベルまではどの単元も穴を無くし[1]で確実に点を取れるようにしておこう。[2]や[3]で出される「操作(T)」による確率漸化式の問題は似たような設定の問題が過去に繰り返し出されているので、この問題については過去問を通してよく慣れておいたほうがよい。後半2題の中に入っている数学Ⅲなどの総合的な問題は最難関国公立大レベルの問題となっており、かなり高い論証能力と計算処理能力の両方が要求されることが多く、解法パターンを覚えただけの生半可な学力では最初の方しか解けない事がほとんどである。数学Ⅲを中心に最難関国公立レベルの総合的な問題をできるだけ多く解いて実力をつけておこう。

  • 化学出題

  • 化学分析

  • 化学傾向

    例年大問3題からの出題で、生物化学の内容を題材にした設問も多い。’19の出題内容は[1]でメタンハイドレートを題材にして化学量の計算や原油の分留、メタンの発生法などを問う問題。[2]はアボガドロ定数の基準、単分子膜の実験、ケイ素の結晶格子、電気分解、コロイド、高分子化合物など多岐な内容。[3]は芳香族エステルの合成実験をテーマに実験の注意点や化合物の構造決定の問題が出題された。いずれの問題も一つのテーマから多岐な分野に話題を発展させ化学の端々までの内容を問いている。しかし、難問や奇問は出題されず定番の問題や知識が身についていれば十分に高得点を狙える難易度である。

  • 化学対策

    例年大問3題と、大問数は少ない。難問や奇問は例年ほとんど出題されないが、計算問題では導出過程が求められたり語句説明の問題であったりが多く出題せれるため、記述問題に対する準備を整えておかないと、時間的にも、内容的にも厳しい。この部分で他の多くの私立医学部とは異なる対策が必要になる。対策としては分野が決まっている小問や中問の問題ばかりではなく、問題に長いリード文があり、その内容や設問の求めるものを理解し色々な知識を総動員して解答を作っていくというような訓練も必要になるし、計算問題を解くにあたっての導出過程も整理して記述する練習が必要になる。また、数値がかなり細かく与えられるので計算をする際に使い方なども練習しておくとよい。

  • 生物出題

  • 生物分析

  • 生物傾向

    大問3題となっている。1題は2分野に分かれているので、実質4題となっている。1題は細胞接着のギャップ結合に関する内容で、語句記入・アミノ酸の性質・四次構造の説明・実験考察の記述が出された。1題は自然免疫と伴性遺伝に関する内容で、語句記入・正誤問題・獲得免疫との関係・分類・伴性遺伝・コドンが出された。1題は細胞性粘菌に関する内容で、近縁種・分類・子実体と生殖細胞の関係・生活史・実験考察が出された。語句を答える問題、正誤問題、考察問題、グラフの解析、記述問題と変化に富んでいる。一部難しい内容もあるが、慶応大学の入試問題としては時間内に終わることができる問題量と内容と思われる。

  • 生物対策

    実験問題も文章も読解力がなければ解くことはできない。その時に重要なのは、生物に関する語句の意味が正確に分かっていることである。意味や使い方が分からなければ、問題を解くこともできない。まずは、生物の全ての語句を正確に覚えよう。次に、実験問題の解き方に慣れるように、多くの問題集の実験問題を解いておこう。実験問題は数多く解くほど解き方が分かり、解きやすくなる。また、器官に関しては専門書を読んで、知識を深めておくと良い。文章の読解力があればそれほどの知識は必要ではないが、専門に近い知識があればより解きやすくなる。できるだけ多くの書籍を読んでおこう。特に、DNAに関する内容は注意しよう。

  • 物理出題

  • 物理分析

  • 物理傾向

    小問集合と大問2題で構成されている。小問集合はウランの自然崩壊、質量欠損、ウランの核反応、光の臨界角が出題されている。力学は地球程度の大きさの球体内のトンネルでの万有引力による単振動で、トンネルが中心を通過する時としない時が出題され、円運動する物体との衝突の問題も含まれている。電磁気はコイルとダイオードも含まれる直流回路で、スイッチの切り替えから回路の電荷やエネルギーを考える問題となっている。昨年と比べて難度が高くなり、以前のレベルに近くなっている。小問集合は簡単だが知識問題に注意が必要であり、力学や電磁気は難度の高い問題も含まれている。時間に余裕はないので、時間配分に注意が必要である。

  • 物理対策

    標準~難度の高い問題をしっかり解いておくこと。’13~’18は’07や’10、’12と同様に’08、’09、’11に比べてやや易化していたが、’19は難度が高くなった。難度の高い年度では柔軟な思考力とスピード、問題を的確に読み取る力が必要である。そのためには、問題を数多く解くだけではなく、難度の高い良問をじっくりと解くと良い。そのことで、読解力と応用力がつくので、少々厳しい問題でもしっかり自分で解くこと。論述や描画も出題されているのでしっかり準備しておくことが必要であり、高い計算力も要求されるのでその点の準備もしっかりとしておくこと。原子は毎年出題されているので、しっかりと準備することが必要である。

慶應義塾大学受験の
最新出題総評

名実ともに私立医学部の最高峰。
入試問題も受験生の本質的な思考力・読解力を問うもので、暗記やパターン学習だけでは到底歯が立たないものが出題される。以前は大学独自の試験の他に、センター試験の英語を課していたが、2006に廃止されてからは目立った入試の変更はない。
志願者が増加傾向にある私立医学部の中で、難易度の高さが敬遠されてか年々志願者は減少しており、2020は1,391名であった。

  • 英語
    日英双方の高い記述力が必須、特に英作文の出来が合否を左右する
  • 数学
    最難関国公立レベルの問題をやりこみ、確率は過去問で練習を
  • 化学
    問題の難易度は偏差値レベルより低い。国公立向けの対策が必要。
  • 生物
    語句、記述、計算のバランスが良く、時間も適正と思われる。
  • 物理
    20も難度が高くなると予想される、思考力を鍛えておこう!!

小論文

●課題に対して簡潔にまとめる力が求められる
●テーマ型

年度 試験区分 内容 字数 時間
19 一般 児童虐待について思うことと、なくすためにはどうしたらよいかについて考えを述べる。 600字 50分
18 一般 1.末期がんの患者が、インターネット注文した「がんによく効く湧き水」だけを摂っている。
その患者の担当になった研修医としてあなたはどんな言葉をかけるか。
2.あなたの考える人生の意味について。
400字/600字 50分
17 一般 お金がない人が治療を受ける権利について考えを述べる。 700字 50分

●傾向
’19~’16は、医療にも関わる社会的な問題がテーマとなっている。’19は、テレビや新聞で大きく取り上げられている「児童虐待」だった。厚労省は、虐待発見の入り口となる医療機関との連携を重視しており、医師が担う役割は大きい。’18は、末期がん患者が医療以外のものに頼っている時にかける言葉が問われた。そのヒントが日本医師会の雑誌「DOCTOR‐ASE」No26p2の「医師への軌跡」欄にある。緩和ケア医と実習生の対談で、実習生が、「試験なら正解になる『おつらいですね』という言葉で患者に共感を示すことに自分は疑問を感じている」と告白する。すると医師は、「共感なんて恐れ多い、すべての人を元気づける魔法の言葉なんてない」「聴かせて頂き有難うございましたと言えればいい」と答える。耳を傾け聴くことしかできなかったというこの実習生だが、患者さんの方から思いを伝えてくれたという。緩和ケア医はそれでいいのだと言う。小論文では医師の安易な共感に対し、’18福岡大が、感染症の専門家岩田健太郎の「まともな医者とは何か」という資料文中の言葉を設問にも使っている。また、終末期の患者への医師のあるべき姿は、’18の北里大。’19の川崎医大は、模擬患者に対する研修医の「コミュニケーションの問題」について、会話文から考える。慶応大の’17は、お金と治療。日本では保険証があればほぼ3割負担で医療が受けられる。それでも、経済苦でレントゲンなどの画像診断や薬を断る患者もいる実態が医療機関や医師への調査で分かった。反面、国民皆保険制度の存続が危ぶまれる中、高額な抗がん剤や白血病治療薬は保険診療が承認されている。こういった背景があり、各大学が「保険」と「医療費」を出題している。’15は、4歳の子どもへの説明だったが、’19も含めここのところ、医療、医師に関わるテーマになっている。たんに、知識・情報があれば書けるわけではなく、掘り下げて考える力が必要だが、前提となる「社会と医療」には関心を深めておきたい。
医学・医療、医師の役割対策には、ガイドブックの「2020度の入試対策:小論文編」や、大学別の解説欄から自分に必要なテーマや資料文を確認する。また、社会的な問題の確認は、メルリックス配布の『医系小論文・面接用語集』を利用する。

面接

■所要時間
個人5~10分×2回
■面接の進行と質問内容
【面接前にアンケート記入あり】
医学部志望理由(9行)、併願校、出身校、部活、賞罰、趣味、特技、既往症 など
【面接の質問内容】
・医師志望理由を自分の言葉で
・本学志望理由
・併願校と両方受かったらどちらに進学するか
・併願校の志望理由
・小論文の出来について
・医師以外になりたい職業はあるか
・部活動で苦労したこと
・得意科目と苦手科目につい
・趣味や特技について
・影響を受けた本
・自分の長所、短所
・友人はあなたのことをどう思っているか
・家族に医師はいるか
・どのような医師になりたいか
・進みたい診療科はあるか
・臨床医と研究医のどちらに興味があるか
・どのような研究がしたいか

面接官を変えて2回行われる。広い部屋で数組が同時に面接している。事前にアンケートに記入した内容は聞かれると思っておいた方がよい。1回目と2回目の質問内容はあまり変わらないので、2回目の前に1回目の質問内容を自分でもう一度整理しておくとよい。

面接官の人数:2名
受験生の人数:1名

合格請負人 田尻友久の最新分析

-慶應義塾大学編-

入学定員112名のうち付属校から44名が付属推薦で入学するため一般の受験生枠は68名と少なく、難易度の高い一つの要因となっている。
また志願者が増加傾向にある私立医学部入試の中にあって、3年連続で志願者数が前年を下回り、2017年度は遂に1,500人台となった。
2次試験では面接の前に、医学部志望理由や併願校、保護者住所、部活、趣味、特技などを書く。
これを見ながら面接が行われるので、面接で答えにくいことは、あらかじめ書かないようにしたい。