東京医科大学 医学部 | 倍率・合格最低点・難易度・対策

東京医科大学受験合格のための攻略ガイド
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東京医科大学

2018入試において、文科省局長の子息を不正合格させていたことが発覚し、その調査の過程で女子および3浪以上の男子の得点を一律減点していたことが判明した。いわゆる医学部不適切入試問題である。
過去2年間で不適切な取り扱いにより、本来なら合格していた受験生のうち44名が追加合格者として2019年4月に入学した。一般入試の定員は大幅に減少し、受験者数が前年度の30%強にまで落ち込んだ。
2020入試では一般入試の志願者1,916名とかなり持ち直しているが、信頼回復への道はまだ途上である。

東京医科大学 概要
開学年度 大正5年
創設者 高橋 琢也
理事長 矢﨑 義雄
学長 林 由起子
学部所在地 〒160-8402
東京都新宿区新宿6-1-1
交通手段 東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅徒歩7分 JR新宿駅より徒歩25分
URL https://www.tokyo-med.ac.jp/
東京医科大学 特色

「自主自学」を建学の精神とする本学では、自主性を重んじた医学教育を実践している。
また、校是として「正義・友愛・奉仕」を掲げ、患者とともに歩むことのできる医療人を一世紀にわたり育成してきた。6年間での教育課程のうち、第1学年・第2学年では一般教育科目と基礎医学科目を新宿キャンパスで学び、第3学年から第6学年の4年間は臨床医学を西新宿キャンパスで学ぶ。
また、第1・2学年の早期臨床体験実習、第3学年の地域医療実習、第4学年・第5学年・第6学年の臨床実習と、6年間を通して実習の継続性を持たせている。このうち、第2学年の早期臨床体験実習、第4学年・第5学年・第6学年の臨床実習では、茨城医療センターと八王子医療センターでの実習が設けられており、附属病院における地域の役割なども学ぶ。

東京医科大学 略歴
大正5年 東京医学講習所を設立
大正7年 東京医学専門学校を設立
昭和21年 東京医科大学を設立
昭和27年 新制東京医科大学に昇格
平成25年 教育研究棟完成
医学部看護学科設置
令和元年 新大学病院開院

東京医科大学の項目別受験情報

入試日程・募集人数

入試情報

繰上合格

第2次試験合格発表と同時にあらかじめ補欠者を受験番号によって掲示・HPで発表するとともに、本人あて郵便により通知する。繰上合格者は、入学者に欠員が生じた場合、2/27(木)11:00に掲示・HPにて発表する。発表日以降に欠員が生じた場合は、補欠繰上合格者宛に直接電話で連絡する。

志願者数推移

2019年入学者男女比

現浪比(入学者)

現浪比(合格者)

医師国家試験合格状況

教授出身大学比率

学納金

寄付金・学債

本学の教育研究に必要な施設・設備を充実させるため、入学後、任意に寄付金を募集します。

東京医科大学の受験科目の最新出題傾向分析

東京医科大学の過去5年間の受験科目における出題分野、難易度をメルリックス学院が誇る講師陣が分析します。
最新の攻略ポイントをしっかり押さえて、絶対合格を目指そう!!
◎=大問/○=小問

  • 英語出題

  • 英語分析

  • 英語傾向

    時間は60分で、出題傾向、内容に変化なし。[1]はアクセント(5問)で、オーソドックスなもの。[2]は短文完成(5問)は基本的だが、イディオムを含め語彙力は重要。[3]は日本語リード文なしの語句整序(5問)で、これも標準的でどれも落とせない。[4]、[5]は長文で、どちらも内容は’18と全く同様と言ってよい。[4]は脱文とまではいかない3~8語程度の語句を補充するものが13問(選択肢は18)。それに、空所補充、同意表現、内容真偽など。また、内容真偽の選択肢の多さが定番となっている[5]は選択肢は25(’18は24)で、そのうち6つ選択は変わらず。テーマは日本の働き方改革に関するもので、選択肢は文章の流れにそっているので、読みながら慎重に内容と照合していけば効率的に解答できるだろう。

  • 英語対策

    このところ出題傾向、内容は変わっていないので、過去問にあたり全体像を把握することが第一。文法関連は短文完成とリードなしの語句整序が続いているので、これらの対策は欠かせない。ただひねったものは出題されておらず、頻出問題の域を出るものはないと思われるので、標準レベルをクリアしておけば問題ないだろう。本学の特徴的出題となっている選択肢の多い内容真偽の長文に目が行きがちだが、もう一方の長文で問われている脱文挿入的な問題の方が慣れがものをいうので、文脈や意味内容の考慮を求める長めの語句を補充する長文演習も十分しておく必要があるだろう。この部分をスムーズに進められれば一気に勝機が見えてくるかもしれない。また、発音・アクセントも必出と見て、早期から意識的に対策しておきたい。

  • 数学出題

  • 数学分析

  • 数学傾向

    ’17まで上位私大レベル典型問題の解法で解ける問題が多かったが、’18以降は問題の難度がかなり上がり、難関私立大~難関国立大レベルのじっくり考えさせ時間もかかる問題が中心となり、高得点を取るのはかなり難しい。’16まで全てマーク式の大問4題だったが、’17と’18は1題増え全5題となり[4]までがマーク式で[5]はグラフ等を図示する問題、’19は全4題に戻り[3]までがマーク式で[4]が証明問題。[1], [2]はそれぞれ2問の小問となっていることが多い。[3]はベクトルや微分・積分の頻度が高く’19は微分。[4]は’18まで毎年微分・積分だったが’19は合成関数の結合法則を証明する問題。

  • 数学対策

    ’18の難化は異例で入試問題として難し過ぎると思われ難易度は元に戻るのではないかと思われたが、’19も同程度の難易度であった。’17までの傾向だと上位私立大向けの問題集によく載っているような典型問題がほとんどであった。基礎を固めることと問題の傾向や難易度が’17以前に戻る可能性も考え、まずは典型的な問題であれば迷わず速く正確に解く練習をし、手早く解くテクニックも習得しておこう。その上で、’18以降の問題にもある程度対処できるよう、典型問題「そのまま」ではない、応用力や思考力を要求される問題も解いておこう。’18以降の難易度だと高得点を取るのは難しい。試験当日は解けそうな問題から解いていこう。

  • 化学出題

  • 化学分析

  • 化学傾向

    毎年大問5題の出題となっていたが、’18から大問4題の出題となりマーク数もやや減少した。問題構成は[1]で正文誤文の判定問題が出題されている。’15までは、誤文選択だったが、’16以降は正文選択に変わった。選択肢の中に必ず正文があるわけではなく、⑥の選択肢には「①~⑤にすべてに誤りが含まれている」という選択肢がある。これが厄介。[2]は反応熱の計算とpHの計算。[3]は塩素の発生法に関する実験を中心とした総合問題。[4]はC5のアルコールの構造決定で定番問題。[1]の正文判定問題は正確な知識と判断力が問われる難問であるが、[2]から[4]に関しては定番から標準問題の構成となっている。やや易化傾向にあるか。

  • 化学対策

    まず第一の問題が[1]の正文選択問題であろう。各設問に必ず正文があるわけではなく、正文がない設問も含まれている。そのため一つ一つの項目(例年25項目)に関して精度の高い知識がないと迷ってしまい、かなり時間を費やすと考えられる。教科書レベルでよいが、知識を確実にしておくことが必要である。[2]~[4]では、標準問題からやや発展的内容を含む問題の組み合わせである。問題を読み解くのが非常に難しく計算に時間がかかるような問題も近年出題されていたが、そうした問題も’18からはなくなっている。化学の標準問題や受験の定番問題の演習をきっちり仕上げておけば十分に合格点を狙えると考えられる。

  • 生物出題

  • 生物分析

  • 生物傾向

    大問4題となっている。1題は総合問題で、酵素・免疫・細胞の構造・細胞膜の透過性・個体群の絶滅・菌類・2種生物の関係の選択問題が出された。1題は遺伝子に関する内容で、オペロン説に則した考察問題・酵素反応・受容体・炎症反応の選択問題が出された。1題は神経に関する内容で、伝導速度の計算・伝導伝達に関する正誤問題・エキソサイトーシス・神経伝達物質・実験考察が出された。1題は光周性に関する内容で、フィトクロム・植物の分類・実験考察・遺伝子型・ABC遺伝子の働きと実験考察が出された。基本的な内容の問題になので難問では無いが、選択問題は文章7問から選ぶ物でなのでやや難しい。問題量と文章量も多いので、時間配分に気をつけたい。

  • 生物対策

    ’18は遺伝の問題が少なく、かつ易しいと感じたが、’19は遺伝の問題も少し出され、問題量も増え、やや難しくなった。例年は難しい問題が出されるので注意しよう。正誤問題は、内容が多岐にわたるので、生物全範囲をしっかりと覚えておかなければ解くことは難しい。その上,すべてを選ぶ内容になっているので、完答は難しいと思われる。1つの小問の中に、4分野ぐらいの内容が入っていて、正誤を問う内容が多いので、頭の回転をよくして的確に正誤を見分ける必要がある。教科書の内容はしっかりと覚えて、語句や生物の分類を正確にしておこう。また、実験観察問題は文章量が多いので、短時間で読み取る力を鍛えておこう。

  • 物理出題

  • 物理分析

  • 物理傾向

    大問8題に小問20問が配分され、力学3題、電磁気2題、波動、熱力学、原子が各1題ずつ出題されている。力学は物体のばねとの衝突と単振動、潜水艦の力のつりあいで浮力や抵抗力を考える問題、階段を繰り返し跳ね返る球が出題されている。電磁気は複数の点電荷による電場と電位、電球を含む直流回路が出題されている。波動はレーザー光によるヤングの実験での縞の間隔、熱力学は理想気体の混合での温度と圧力、原子は光電効果の限界振動数等が出題されている。基本~標準的な問題が出題され、典型的な問題を中心に出題されているが、数値計算ばかりなので、時間がかかる。時間に余裕がないので、題意が不明瞭な場合は飛ばして解かなくてはいけない。

  • 物理対策

    基本~標準問題を幅広く解いておくこと。原子を含む全分野からの出題である。問題の最後にある定数一覧と三角関数表の数値を用いて計算をする形式は同じであるが、’14からは選択式になった。日頃から自分の手で計算をし、数値計算力を鍛えておくことが必要である。問題によっては誘導がなく、問題をしっかりと読み、自分で解答の流れを作らなければならない。対策としては、典型的な標準問題を数多く解いておくことであり、そのことで、解答の流れをつくる力がつき、問題を把握する読解力もつく。原子はしっかりとした準備が必要である。’12は’09~’11と比べて難化したが’13は例年程度で、’14~’19は易化している。

東京医科大学受験の
最新出題総評

2018入試において、文科省局長の子息を不正合格させていたことが発覚し、その調査の過程で女子および3浪以上の男子の得点を一律減点していたことが判明した。いわゆる医学部不適切入試問題である。
過去2年間で不適切な取り扱いにより、本来なら合格していた受験生のうち44名が追加合格者として2019年4月に入学した。一般入試の定員は大幅に減少し、受験者数が前年度の30%強にまで落ち込んだ。
2020入試では一般入試の志願者1,916名とかなり持ち直しているが、信頼回復への道はまだ途上である。

  • 英語
    文法関連は標準的、長文パートは過去問を参考に類題演習を積むこと
  • 数学
    典型問題が多かったが'18以降難化。実力とスピードをつけて
  • 化学
    '18から大問4問。問題数が減少したが傾向は変わらない
  • 生物
    基本的な問題が多くなったので、少し解きやすくなった
  • 物理
    基本~標準問題が中心だが、煩雑な数値計算には注意しよう!!

小論文

●読解したことのまとめと説明する力が求められる
●資料文型

年度 試験区分 内容 字数 時間
19 一般・ セ試利用 子どもと科学者のものの見方について書かれた文章を読み、
子どもがある因果関係から他の事象も因果関係に結び付けてしまうことの誤り等を理解して説明する。
400~600字 60分
18 一般・ セ試利用 菅野仁『友達幻想』より 「同調圧力」に対する説明と自分の考えを述べる。 600字 60分
17 一般・ セ試利用 神谷美恵子『生きがいについて』より 生きがいについて自分の経験をからめて論じる。 600字 60分

●傾向
やや難解かもしれない資料文を読み取り、設問要求(指示)に従って説明する力をつけたい。ひとつの練習方法としては、日本大の設問の前半部分の指示をを300字~400字でまとめてみる。また、岩手医大の課題や、兵庫医大や看護学科から鷲田清一、神谷美恵子なら’19の聖マリアンナ医大で出題されているので参考にできる。医師のあり方や医の心について、資料文の読解・解釈を踏まえて自分の考えを述べたい場合は、北里大、聖マリアンナ医大(’18~’15・・特に’17の美大の先生が学生とホスピスを訪れる話がおすすめ)。両大学とも最後の問を利用する。
’19は設問要求に答えるために読解力と共に構想力が求められる。’18の著者は2016年にがんで逝去した社会学者。本の帯に「みんな仲良くという重圧に苦しんでいる人へ」とある。発売から10年だが、少しずつ売れ続け、最近爆発的に売れたという。もともと日本は村社会と言われつながりを大事にするが、その傾向は若者も変わらない。コミュニケーション能力については小論文でも頻出であり、アドミッションポリシーにも入っているくらいである。SNSなど対面だけではない付き合いも理解し、「同調圧力」について説明した上で自分の考えを述べる。’17は神谷美恵子(1914~1979)精神科医・作家・翻訳もある。海外でも教育を受け語学は堪能。ハンセン病に関心を持ち医師を志望するが、結核に罹患、療養。20代半ば、アメリカの医学部に入るが戦争の懸念で帰国編入し、卒業後は精神科に興味を持つ。『いきがいについて』『心の旅』が出題される。静謐な文章と真摯に向き合い設問に答える。
対策としては読解力と解釈力が毎年必要である。特に時代や立場をこえて他者を理解し自己を見つめる。小論文や現代文の先生の協力を仰ぎ、課題数をこなすよりも書き直して読解力と文章力の向上をはかる方が賢明である。’19の金沢医科大や兵庫医科大は、生物学的に見えて人間について述べているので、読解や構想力の練習にしてみよう。また、’19の川崎医科大は医師のコミュニケーション能力を問うているので是非一考を。

面接

■所要時間
個人10~15分
■面接の進行と質問内容
・医師志望理由
・建学の精神について
・部活で学んだこと
・後輩との関わり方
・苦手な科目
・最近読んだ本
・人と関わるのは上手いか
・喧嘩した時の対応法
・リーダータイプか付いていくタイプか
・医学でどんなことを学びたいか
・あなたの目指す医師像
・上司や同期と意見が違った時どうするか
・大学病院に残る気はあるか
・患者取り違え事件に関する文章を読んでどうすれば防げたか

広い体育館のような会場で小さいブースがいくつかあり、何人もの受験生が同時に面接を行う。不適切入試問題があったためか面接で聞かれることが一新された。MMIのような課題シートを読んで答える質問がある。

面接官の人数:2~3名
受験生の人数:1名

合格請負人 田尻友久の最新分析

-東京医科大学編-

2016年に創立100周年を迎え、西新宿キャンパスに新大学病院の建設計画を進めている(2019年完成予定)。
受験生の人気は高く、現役生のみが出願できる公募推薦は毎年100名前後の志願者を集める。
茨城県・山梨県の地域枠推薦の出題内容は公募推薦と同じである。
推薦入試では理科3科目が出題されるが、いずれも問題文をよく読めば解けるマーク式の問題である。
適性検査は推薦・一般ともにYG検査とバウムテストが行われるが、どの様なテストかさえ知っていれば問題ない。