私立医学部・歯学部予備校・塾のメルリックス学院

誰でもわかる私立医学部一般選抜の流れ

こんにちは。
学院長の鈴村です。

12月1日より、Twitterの質問箱を再開しています。
ガイドラインを守って質問してくださる方々に、改めてお礼を申し上げます。

さて、お寄せいただく質問の中に「1次試験の中から繰上合格は出ないのか?」といった質問がありました。
他にもいくつか医学部入試に関するシンプルなご質問をいただいたのですが、Twitterという限られたスペースでお答えするには、どれも長くなるものでした。

私立医学部入試を知っている人には「今さら」ではありますが、初めて受験する人にとっては、確かにわからないことだらけだと思うので、ここで改めて「私立医学部 一般入試の流れ」について説明させていただきます。

1.1次試験

私はよく「学科試験」「学力試験」とも言います。
基本、英語・数学・理科が行われます。
(金沢医科大学の一般後期は英語・数学のみ)

出願すれば誰でも受験することができます。

最も多い大学で3,000人以上、少ない大学でも1,000人以上が受験するので、大抵の場合は複数の会場で分散して行われます。
地方会場も設けられます。
今年は特に密を避けるために、1つの試験会場の定員を減らして行うところがほとんどです。

東京では、ほとんどの私立医学部の1次試験を受けることができます。
できないのは、川崎医科大学と、久留米大学の一般後期のみ。
※関西医科大学の一般後期も枚方キャンパスでしか受験できないとご指摘いただきました。ありがとうございました。
よって、東京に宿泊してずっと1次試験を受け続ける地方の方もいます。
五反田TOCビルがそのキャパシティの大きさから、よく試験会場として使われます。

小論文や適性試験、基礎学力といった、英語・数学・理科以外の試験が行われることもありますが、いずれも2次試験の判定で用いられます。

2.1次試験の合格発表

多くはホームページで発表されます。
ここに受験番号がある人だけが、2次試験を受験することができます。

1次試験で受験した英語・数学・理科の点数で合否を判定されます。

2次試験が複数日にわたって設けられている場合は、1次発表の時に自分の2次試験日が何日かわかります。
基本、受験生の希望日になることが多いですが、東北医科薬科大学、東京女子医科大学、川崎医科大学は、出願した順に受験番号を振り、その受験番号順に2次試験が行われます。
よって、1日目にしたい人は早く出願し、2日目にしたい人は遅く出願します。

1次試験合格者の数は大学によって、また年によってまちまちです。
後述しますが、大学は「正規合格者が入学辞退した場合の繰上合格の数まで想定して補欠を出す」ため、ある程度、数に余裕を持って1次試験合格者を出します。
また、2次試験を欠席する受験生もいるので、それもあらかじめ見込み数として入れています。

1次試験の出来が良くなかったのに1次合格することを、受験生の間では「無駄呼び」と呼びならわしているようです。

3.2次試験

1次試験に合格した人のみが、指定の日付・時間に呼ばれます。

大学によって、小論文と面接を課すところ、面接のみのところなど、様々です。
いずれにせよ、ほとんどの大学が自分のキャンパスで試験を行います。
よって、地方の大学はその大学まで行かなければなりません。
前の日に現地で宿泊する受験生も大勢います。

唯一、岩手医科大学だけが、岩手県にある矢巾キャンパスの他に、東京と大阪に2次試験の会場を設けています。

4.2次試験の合格発表

多くはホームページで発表されます。
1次試験と2次試験の合計で合否が判定されます。
合格した人のところには入学手続の書類が送られてきますが、ホームページから自分でダウンロードしなければならないところもあります。

ここで合格した人たちを「正規合格者」と呼びます。
手続締切日までに、必要書類を送ってお金を払えば、その大学に入学することができます。

2次試験の合格発表では、大学によって呼び方は様々ですが、「補欠」が同時に発表されることがあります。
正規合格者の中から入学辞退者が出た場合、補欠の中から「繰り上げ合格」を出すことになります。
そのために、2次試験を受験した人の中から「今回、合格はできなかったけど、辞退者が出たら合格になるかもしれないから、あらかじめ伝えておくね」という人たちに「補欠通知」が大学から送られてきます。

この補欠通知も大学によって様々であり、繰り上げの順位が付いているところ、付いていないところ、郵便で補欠通知が送られてくるところ、ホームページで受験番号を発表して終わりのところなど、様々です。

注意しなければならないのは、東北医科薬科大学はその受験枠と繰り上げ方式の複雑さから「2次試験を受験した人が全員補欠扱い」になります。
何の通知もお知らせもありませんが、2次試験を受験した人は、全員「繰り上げ合格が来るかもしれない」と想定して待っている必要があります。

5.繰上合格

どの大学も、その大学より(偏差値が)上位校に合格して入学辞退する人がいるので、基本的に繰り上げ合格を出します。
多分、医学部入試の最高峰である東大理Ⅲ以外は、すべての大学で辞退者が出るのではないでしょうか。

この繰り上げ合格のタイミングは大学によってまちまちです。

医学部は定員を厳格に守るよう文部科学省から厳しく言われているため、どの大学も何回かに分けて繰上合格を発表し、定員をぴったり満たすように調整します。

3月31日を入学辞退締切日としている大学が多いため、基本的に「3月31日までは繰り上げ合格が回る可能性がある」と考えてください。
ただし、入学金が返ってこなくても行きたい大学に行きたい!と考える人は、4月に入ってからも辞退することがあるので、例年4月に入ってから数件の繰り上げ合格が報告されます。
ただ、割とレアなケースであることは覚えておいた方がいいでしょう。

6.繰上合格にまつわるアレコレ

大学の募集要項には、必ず補欠と繰り上げについての注意事項があるので、まずはそれを読んでください。

毎年、補欠を持っている受験生は3月末まで辛い日々を強いられます。
どのぐらいの人が入学を辞退するかは、誰にも(大学の人にも)わからないからです。

よって、前年までの数字と比較しながら待つことになりますが、それもあくまで参考にしかなりません。
補欠に順位が付いていれば、ある程度の目安にはなりますが、それでも回ってこなければ辛いことに変わりはありません。

2月中の繰り上げ合格は郵送で来ることが多いです。
3月に入ると、大学から電話で通知が来ることが多いです。
特に3月下旬になると、まず間違いなく電話です。

よって、出願書類に書いた電話番号は必ずチェックしておきましょう。
入学手続書類の送付先もきちんとチェックしておきましょう。
もし、住所や電話番号が変わった場合は、補欠通知をもらった時点で、大学に変更の旨を電話で伝えましょう。

毎年、1次試験の会場に「俺、満点イッたかもしれない」「あそこができないとヤバい」とホラ吹き男(まず間違いなく男です)が出現するように、繰り上げ待ちのシーズンになると、まず間違いなく「今年の繰り上げ合格は回りが悪い」と発言する人が掲示板に表れます。

「今年の繰り上げ合格は回りが悪い」と発言する人は、医学部入試の風物詩的存在なので、お茶でも飲みながらゆっくりと鑑賞しましょう。

実際には、年によって昨年より回る大学と回らない大学に分かれます。(当たり前のことですが)
一言で「回りが悪い」と断言できるものではありません。

繰り上げ合格の状況については、このブログやTwitterでもお知らせしていきます。
どうかデマに惑わされることなく、正しい情報を落ち着いて受け止めてほしいと願っています。

特に今年はコロナで人心が不安定になりがちです。
その隙に付け込んだ、どんなデマゴーグが猛威を奮うかわかりません。

皆さんが「人事を尽くして天命を待つ」という気持ちになれるよう、今年も正確な入試情報を発信していきたいと思っています。

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