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東京歯科大学と慶應義塾大学が合併協議を開始

こんにちは。
学院長の鈴村です。

昨日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
東京歯科大学と慶應義塾大学が、2023年4月をめどに合併への協議を開始したとのことです。

あまりにも突然の大きなニュースに本当に驚きました。

東京歯科大学は言うまでもなく、創立から130年の歴史を持つ伝統校であり、歯科医師国家試験で私立大学20年連続1位を誇る、名実共に歯学部のトップランナーです。

水道橋にある歯科大学病院や千葉県稲毛市の千葉歯科医療センターだけでなく、千葉県市川市には医科総合病院もあります。
慶應義塾大学とは古くから繋がりがあり、これまでも臨床・教育・研究の分野で協同してきました。

メルリックス発行の『私立医歯学部受験攻略ガイド2021』に掲載している教授出身大学比率では、

東京歯科大学:61.4%
慶應義塾大学:18.2%
その他:20.4%

となっています。

実は昨年、現在の理事長・学長である井出吉信先生にお会いする機会がありました。
受験生の間では圧倒的な人気を誇る東京歯科大学ですが、井出先生はしきりと危機感を口にされていました。

「国試の合格率がトップだと言っても、努力を怠ればすぐに落ちる」
「教員の講義を自ら見学して色々な意見を出している」
「教員にはとにかくわかりやすいスライド、わかりやすい説明をお願いしている」
「スライドの色が鮮明に見えるように、講義室の蛍光灯を取り換えた」
「うちはオーナー経営ではないから、いつまでこの状況を続けることができるか」

日本の歯学部の雄である東京歯科大学の理事長・学長が、これほどまでに強い危機感を持っていることに衝撃を受け、同時に非常に感銘を受けました。
また、私のような者にも熱く語ってくださるその姿勢に、母校である東京歯科大学と歯科教育への熱い情熱を感じました。

東京歯科大学OBの方から「井出先生は当時、私どものクラス担任だった」「学生の間では井出ちゃんと呼ばれていた」という話を聞いたこともあります。
当時から熱い先生で学生からの信頼も厚かったのだろうと想像していました。

昨日、合併のニュースを聞いた時に、あの時の井出先生の強い危機感はこういうことだったのか、と腑に落ちました。
創立130年を迎える東京歯科大学には、歯科界で活躍する多くの同窓生がいらっしゃいます。
きっとご自分の大学に誇りを持っていらっしゃることでしょう。

その校名が変わり、慶應義塾大学歯学部になることには色々な意見があるのではないかと思います。
共立薬科大学が慶應義塾大学に統合された時よりも、さらに大きな驚きです。

先日、行われた東京歯科大学の学校推薦型選抜を受験した生徒によると、18歳人口減少の影響か、昨年よりも志願者は少なかったそうです。

来年2月2日に行われる一般選抜1期は、医学部の日本医科大学、東海大学、福岡大学と1次試験日が重なるので、そこまで劇的に志願者が増えることはないと思います。

ただ今後、東京歯科大学の受験生人気が上がることは間違いないでしょう。
また、慶應義塾大学と本当に合併した後は、付属校推薦を受け入れることになるので、外部試験での募集人員は減少するでしょう。

これで慶應義塾大学は、日本の総合大学としては初めて、医学部・歯学部・薬学部・看護医療学部の医療系4学部を擁することになります。

(医療系大学では、岩手医科大学や昭和大学が医・歯・薬・看護学部の4学部から成っています。総合大学である日本大学には医・歯・薬学部があります)

まだ正式決定ではなく、本格的な話し合いはこれからになると思いますが、本当に合併することになるのか、注意深く見ていきたいと思います。