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【2020年度の入試結果】埼玉医科大学医学部の物理と生物で得点調整はあったか?

こんにちは。
学院長の鈴村です。

埼玉医科大学医学部の2020年度入試結果が、大学のホームページで公表されています。
http://www.saitama-med.ac.jp/fm/admission/result.html

実は今回、私が最も見たいと思っていたデータは、「一般前期での生物と物理の平均点の差」でした。

一般前期の1次試験が終わった後、物理選択者が真っ青な顔で帰って来たのと対照的に、生物選択者は「簡単だった~」と余裕の表情を浮かべてみました。

しかし、1次発表当日、蓋を開けてみると、物理選択者も普通に1次試験に合格しており、「簡単だった」と自信ありげに語っていた生物選択者の多くが不合格でした。

2019年度の1次合格最低点が286/450点(63.6%)だったことから、「7割近くは余裕であったのに」と自己採点した生物選択者の嘆きも多く聞かれました。

これらのことから、得点調整が入ったのではないかと推測していましたが、ホームページで発表された受験者平均点を見ると、

物理:48.4点
生物:49.2点

となっています。

ホームページに掲載されている「入学試験FAQ」では、

Q. 選択科目で有利、不利はありますか。

A. 科目間で有利、不利はありません。出題に当たって、科目間の平均点に大きな差が生じないように配慮しています。

とあるので、物理と生物の間に得点調整が入ったと考えるのが自然でしょう。

また、一般前期の1次合格最低点は320点、一般後期の1次合格最低点は315点と、昨年の286点と282点から30点以上も上がっています。

公表されているのは得点調整された後の点数でしょうから、一概に単純比較はできませんが、昨年の合格最低点と比較して、「7割近くはあったのに」と悔しがっていた生物選択者は、残念ながらボーダーラインの上昇に取り残されたことになります。

⇒ 後日、埼玉医科大学の方からいただいた情報によると「2020年度入試において得点調整は入っていない」とのことです。
謹んでお詫びすると共に、ということは配点に軽重があり、誰もが解けないような難しい問題の配点は低く、全体の点数にはあまり影響がでないように作成されていたと推測されます。

このように、情報は確かに大事ですが、情報を大事にしすぎて、それを金科玉条のように信じて一喜一憂しないことが大切です。
それよりも、問題が簡単な時は「全員ができるから」と油断せず、逆に難しい時も「どうにか粘る」という受験の鉄則に立ち返ることが必要でしょう。

今年から補欠順位が付いた埼玉医科大学医学部の一般入試、およびセンター利用入試ですが、ホームページの数字を見ると、一般前期は65名、一般後期は20名、センター利用は4名が追加合格になっています。

ただ、メルリックスでは3月23日(月)に一般前期83位、3月31日(火)に一般前期110位台の補欠候補者に、追加合格の電話が来たことが確認できていますので、公表されている追加合格者数は、連絡の際に入学の意思を示した者のみをカウントしていると思われます。

残念ながら一般後期が何位まで回ったかは確認できていません。
センター利用は補欠順位1ケタ前半の方に回ったことがわかっています。
ちなみにその方のセンター得点率は82%でした。
1次合格最低点が442点(80.4%)ですから、それほど大きな差はありません。

共通テスト利用になってどうなるかはわかりませんが、埼玉医科大学医学部のセンター利用は、英語が得意で数学が苦手な人には、かなり有利な配点になっています。
他の私立医学部のセンター利用に不合格になっても、埼玉医科大学にだけは合格する方が例年いらっしゃるのは、傾斜配点の妙だと思われます。

ちなみに、センター利用の2次試験で実施される小論文はかなり特殊な形式なので、あらかじめ準備していくことをお勧めします。

さて、気になる入学者の年齢比ですが、

18歳:33名(30名)
19歳:46名(54名)
20歳:30名(23名)
21歳:14名(14名)
22歳以上:7名(9名)
合計:130名(130名)

※カッコ内は昨年度の数字

男女比は以下の通りになっています。

男性:79名(59名)
女性:51名(71名)

昨年度のように女性の入学者が男性を上回ることはなく、年齢比も多少の変動はありますが、目立った変化はありません。

埼玉医科大学では昨年度から、試験後の問題持ち帰り可となり、入学者で女性が男性の人数を上回るなどの変化がありました。
また、今年度から補欠候補者に繰り上げ順位が付きました。

これらのことから、あくまでここからは私の個人的な想像になりますが、文部科学省の調査が入った時に、埼玉医科大学は不適切入試を指摘されることはありませんでしたが、いくつかの疑わしい点を内々に指摘されたのではないかと思います。

だからこそ、情報開示に積極的な姿勢が見られるようになり、女性の入学者が男性を上回るという、医学部では珍しいことも生まれたのではないかと推測しています。

ちなみに、22歳以上(4浪以上)の入学者ですが、

2020年度:7名
2019年度:9名
2018年度:7名
2017年度:9名
2016年度:4名

となっています。

入学者に占める割合ですので、総合格者数はもっと多いと思われます。
人数としてはここ4年間、あまり変動はありませんが、昨年度の入学者は「多浪が多い」と学内で騒がれました。

実際には「多い」と言うほど多くはなかったと思われますが、これまで年齢が高い入学者の多くが再受験生だったのに比べて、4浪や5浪といった、これまで少なかった多浪生が入学したのが、学生達の間で噂になったのではないかと思います。

再受験生の方は、大学案内のパンフレットにも出ていますし、大学としても多様なバックグラウンドを持った方は、積極的に受け入れたいという姿勢がうかがえます。

さて、最後に昨年度から始まった埼玉県地域枠推薦の男女別合格率ですが、男性:52.0%、女性:27.3%、男性÷女性:1.90でした。
一般推薦枠の男性÷女性合格率は0.82でした。

埼玉医科大学の入試情報
埼玉医科大学の記事一覧

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