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東京医科大学でまた新たな報道

こんにちは。
トータルアドバイザーの鈴村です。

東京医科大学医学部で、2011年頃から入試で女子受験者の得点を一律に減点していたことが報道されました。
一律減点ということは、受験生1人ひとりを見た上ではなく、女子全体をまるごと差別していたということになります。

今年の東京医科大学の一般入試の志願者数は、一般・センター利用を合わせて3,862名、そのうち女子の占める割合は1,515名、39.2%です。
正規合格者と繰り上げ合格者を合わせた合格者数は214名、そのうち女子の占める割合は34名、15.9%です。
これは明らかに少ないと言われても不思議ではない数字です。

また、推薦入試と一般入試を合わせた2018年度入学者は120名ですが、そのうち女子は23名、全体の19.2%です。
これは私立医学部31大学の中で、女子割合を公表している29大学のうち、最下位の29位です。
ちなみに、私立医学部全体の女子割合は(100%の女子医を除くと)平均36.4%です。
※順天堂大学と帝京大学は非公表。杏林大学、慶應義塾大学、日本大学、久留米大学は総合格者に占める女子割合、その他は入学者に占める女子割合。

ただ、読者の方には怒られそうですが、個人的にはどちらかと言うと、東京医科大学は女子学生が多いイメージがありました。
報道で女子差別が始まったと言われている2011年度からの入学者に占める女子割合は以下の通りです。

・2017年度 54名(45.0%)
・2016年度 45名(37.5%)
・2015年度 45名(37.5%)
・2014年度 35名(29.2%)
・2013年度 48名(40.7%)
・2012年度 39名(33.1%)
・2011年度 36名(30.8%)

どの年もほぼ3割を越えており、今年の19.2%という数値がとりわけ少ないのがわかります。

医学部で女子差別があるとすれば、やはり卒業してからのマンパワーの問題が大きいと思います。
男性と比べて体力がなく、ハードワークに耐えられないと思われがちな女性はまた、
出産や育児でキャリアの中断を余儀なくされることが多いと世間からは見られています。
私は企業の人事部にいたことがあるのですが、これは一般企業でも同じことです。
そして、患者さんの健康と生命を預かり、責任が非常に重い医師という仕事において、
家庭の事情でキャリアを中断することなくフルタイムで働けるということは、一般企業以上に評価されているのでしょう。

医学部の面接では、女子受験生に「卒業後のライフプランについてはどう考えていますか?」という、明らかに時代錯誤な質問もされます。
ある意味、そういう世界であることをわかって入ってきてくださいね、というフィルタリングでもあります。

日本は世界「男女平等ランキング」の2017年版では114位であり、女性にとって決して働きやすい環境ではありません。
先日、医学部に進学した再受験生の女性とも、これからは医師の世界でも「1人の人間を限界まで働かせる」のではなく、
「6割、7割の力でしか働けない人を複数雇用して現場を回す」ことも考えてほしいよね、という話になりました。
もちろん、女性が働き続けるための支援サポートをさらに充実させることは言うまでもありません。

ちなみに今年、北里大学の入学者119名のうち女子は60名です。
女子の比率が男子を逆転したのは(女子医を除く)日本の医学部では初めてだと思います。
大学の方に聞いたところ「公正に入試を行った結果です」とのことでした。
ただ、入試の点数が良い受験生が、必ずしも医師として適性があるとは限らないこともよくわかります。
大学には受験生1人ひとりを見極めたうえで、男女に関わらず、医師として適性のある優秀な人材を合格させてほしいと心より願っています。

ところで、報道されている「男女別合格率」の見方と単位が今ひとつよくわからないのは私だけでしょうか…。

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