【2024入試結果】関西医科大学医学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
大阪校教務より関西医科大学の2024年度入試分析がまとまりましたので、その一部をこちらの記事でご紹介します。


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目次[非表示]

  1. 1.○募集概要
  2. 2.○入試結果
    1. 2.1.一般選抜前期
    2. 2.2.一般選抜後期
    3. 2.3.共通テスト・一般併用選抜
    4. 2.4.共通テスト利用選抜前期
    5. 2.5.共通テスト利用選抜後期
  3. 3.○合格最高点・最低点
  4. 4.○補欠と繰り上げ合格
  5. 5.○2025年度の入試変更点
    1. 5.1.募集人数の内訳の変更
    2. 5.2.一般選抜の配点の変更
  6. 6.○出願書類
  7. 7.○一般選抜の出題傾向
    1. 7.1.英語 やや難
    2. 7.2.数学 やや難
    3. 7.3.化学 やや難
    4. 7.4.生物 標準
    5. 7.5.物理 やや難
    6. 7.6.小論文 資料文型
    7. 7.7.面接 個人面接
  8. 8.○合格体験記

○募集概要

2013年より現在の枚方キャンパスに移転し、京阪本線枚方市駅から徒歩5分と便利な立地にある関西医科大学。
2024年度入試一般選抜では一般選抜前期55名、共通テスト・一般併用13名、共通テスト利用前期12名、一般選抜後期と共通テスト利用後期併せて5名募集しています。毎年人気を博している学校推薦型選抜は特別枠10名、地域枠15名、一般枠10名の募集となっています。
2025年度入試では募集人数に変更があります。詳細は後述します。


 
2023年度入学生から学費を大幅に下げ、6年間で計2100万円になったことで、西日本の私立医科大学で最も安い大学となりました。さらに一般選抜試験前期合格者のうち上位30名には初年度納入金の内授業料、実験実習費、施設設備費および教育充実費の全額、合計190万円が免除になります。


○入試結果

一般選抜前期

関西医科大学医学部の2024年度(令和6年度)入試結果が公表されています。最も多い募集人員である一般前期は、2023年度(令和5年度)は2,086人の受験者に対し127人の正規合格者、55人の繰上合格者、実質合格倍率11.5倍だったのが、今年度は受験者2,158人、正規合格者は160人と昨年度より33人多く正規合格者が発表され、繰上合格者14人、実質合格倍率が12.4倍という結果になりました。



2024
2023
2022
募集人員
55
55
55
志願者数
2,297
2,224
1,755
一次受験者数
2,158
2,086
1,616
一次合格者数
381
352
313
一次合格倍率
5.7
5.9
5.2
二次受験者数
342
324
282
正規合格者数
160
127
110
補欠候補者数
172
187
166
繰上合格者数
14
55
総合格者数
174
182
最終合格倍率
12.4
11.5
入学者数
61
69
58

一般選抜後期


2024
2023
2022
募集人員
5
5
5
志願者数
419
468
486
一次受験者数
344
374
393
一次合格者数
42
35
18
一次合格倍率
8.2
10.7
21.8
二次受験者数
26
27
17
正規合格者数
4
3
5
補欠候補者数
22
21
10
繰上合格者数
2
3
総合格者数
6
6
最終合格倍率
57.3
62.3
入学者数
5
5
10

共通テスト・一般併用選抜


2024
2023
2022
募集人員
13
13
13
志願者数
984
931
485
一次受験者数
922
880
457
一次合格者数
203
199
130
一次合格倍率
4.5
4.4
3.5
二次受験者数
184
179
116
正規合格者数
116
68
79
補欠候補者数
64
103
35
繰上合格者数
12
22
総合格者数
128
90
最終合格倍率
7.2
9.8
入学者数
13
13
11

共通テスト利用選抜前期


2024
2023
2022
募集人員
12
12
12
志願者数
1,024
1,115
590
一次受験者数
1,018
1,109
584
一次合格者数
155
146
137
一次合格倍率
6.6
7.6
4.3
二次受験者数
128
125
103
正規合格者数
95
53
84
補欠候補者数
31
72
18
繰上合格者数
2
6
総合格者数
97
59
最終合格倍率
10.5
18.8
入学者数
10
4
12

共通テスト利用選抜後期


2024
2023
2022
募集人員
5
5
5
志願者数
49
135
77
一次受験者数
49
134
77
一次合格者数
20
32
13
一次合格倍率
2.5
4.2
5.9
二次受験者数
3
3
2
正規合格者数
1
3
0
補欠候補者数
2
0
0
繰上合格者数
0
0
総合格者数
1
3
最終合格倍率
49.0
44.7
入学者数
1
1
0

○合格最高点・最低点


2024
2023
2022
一般選抜前期
正規合格
(400点満点)
最高点
329点
(82.3%)
351点
(87.8%)
304点
(76.0%)
最低点
269点
(67.3%)
254点
(63.5%)
250点
(62.5%)
一般選抜後期
正規合格
(400点満点)
最高点
288点
(72.0%)
314点
(78.5%)
284点
(71.0%)
最低点
276点
(69.0%)
291点
(72.8%)
255点
(63.8%)

共テ・一般併用

一次試験合格

(1200点満点)

最高点

1075.0点

(89.6%)

1036.5点

(86.4%)

986.7

(82.2%)
最低点
872.5点
(72.7%)
840.2
(70.0%)
784.5点
(65.4%)
共通テスト利用前期
一次試験合格
(800点満点)
最高点
768.0点
(96.0%)
763点
(95.4%)
743点
(92.9%)
最低点
692.0点

(86.5%)

688.0点

(86.0%)

625点

(78.1%)

共通テスト利用後期
一次試験合格
(600点満点)
最高点
572.5点
(95.4%)
581点
(96.8%)
549.5点
(91.6%)
最低点
520.0点

(86.7%)

540点

(90.0%)

510.5点

(85.1%)


○補欠と繰り上げ合格

2024年度の関西医科大学は全体的に繰上合格の回りが鈍い年となりました。新課程入試の前年度で国公立医学部と併願している医学部受験生が多いことを意識したのか、前期日程の一般選抜前期、共通テスト利用選抜前期、共通テスト・一般選抜併用試験はいずれも正規合格者を2023年度より40名以上多く出しました。しかし、繰上合格者数はいずれも前年度を下回りました。


それでは詳しく見ていきましょう。


まずは一般前期の入試結果からお伝えします。2023年度一般前期の募集人数55名に対し正規合格者数が127名、総合格者数182名、合格実質倍率11.5倍でした。
それに対し2024年度入試では55名の募集に対し正規合格者数は160名と前年度より33名多い発表で、総合格者数174名、合格実質倍率12.4倍でした。
 
2023年度入試では補欠候補者数187名、55名が繰上合格になりましたが、2024年度入試では補欠候補者数172名、繰上合格者数14名と、繰上合格の回りが鈍い年となりました。

ただし、関西医科大学の繰り上げ合格者数は、大学が受験生に電話連絡した際、入学の意志を示した場合に1カウントされます。
実際にはこの数字より多く連絡が来たと考えていいでしょう。


この傾向は共通テスト・一般選抜併用試験でも見られました。

共通テスト・一般選抜併用試験 では、2023年度入試13名の募集人数に対し、正規合格者数が68名、総合格者数90名、合格実質倍率9.8倍でしたが、2024年度入試では13名の募集人数に対し、正規合格者数116名、総合格者数128名、合格実質倍率7.2倍という結果になりました。
 
2023年度入試では補欠候補者数103名、22名が繰上合格となりましたが、2024年度では補欠候補者数64名、繰上合格者数12名という結果になりました。
こちらも2023年度に比べ、繰上があまり回らない年となりました。


共通テスト前期では、2023年度入試12名の募集人数に対し、正規合格者数が53名、総合格者数59名、合格実質倍率18.8倍でしたが、2024年度入試では12名の募集人数に対し、正規合格者数95名、総合格者数97名、合格実質倍率10.5倍という結果になりました。
 
2023年度入試では補欠候補者数72名、6名が繰上合格となりましたが、2024年度では補欠候補者数31名、繰上合格者数2名という結果になりました。
関西医科大学の前期日程はどの入試区分も繰上があまり回らない年となりました。

もともと募集人数の少ない後期日程は受験者数は減少したものの、あまり昨年度と変わりません。

一般後期では、2023年度入試は共テ後期と併せて5名の募集人数に対し、正規合格者数が3名、総合格者数3名、合格実質倍率62.3倍でしたが、2024年度入試では共テ後期と併せて5名の募集人数に対し、正規合格者数4名、総合格者数6名、合格実質倍率57.3倍という結果になりました。
 
2023年度入試では補欠候補者数21名、3名が繰上合格となりましたが、2024年度では補欠候補者数22名、繰上合格者数2名という結果になりました。

共通テスト後期では、2023年度入試は一般後期と併せて5名の募集人数に対し、正規合格者数が3名、繰上合格者なし、合格実質倍率44.7倍でしたが、2024年度入試では一般後期と併せて5名の募集人数に対し、正規合格者数1名、繰上合格者なし、合格実質倍率49.0倍という結果になりました。


○2025年度の入試変更点

募集人数の内訳の変更

学校推薦型選抜の一般枠が10名から8名に2名減少、特色選抜が7名から5名に2名減少になります。また、学校推薦型選抜であった「地域枠」が2025年度からは一般選抜の前期日程で地域枠選抜を専願で行うとしています。


一般前期では53名から2名増加し55名になります(地域枠をのぞく)。今まで一般後期、共通テスト利用後期併せて5名だったのが、それぞれ5名、2名の募集に変更となっています。
また、研究医枠は例年通り一般選抜前期日程で募集するそうです。




2025年度入試
2024年度入試

学校推薦

特色選抜

特別枠

10
10

一般枠

8
10

特色

5
7

前期日程

一般前期

55
53
共テ・一般併用
12
12

共通テスト利用前期

13
13

後期日程

一般後期

5
併せて5

共通テスト利用後期

2


一般選抜の配点の変更

入試変更点の記事でもお伝えしましたが、数学と英語の配点が100点から150点に変わります。今まで400点満点だったのが500点満点になります。
現段階での公表では時間の変更には触れられていません。
詳細がわかり次第お伝えします。


○出願書類

Web入学志願票 調査書 証明書
志望理由を書く欄はない。


○一般選抜の出題傾向

英語 やや難

80分(100点ただし2025年度入試から150点に変更)記述式・マーク式
2023年度入試から出題形式の変更がありました。長文の内容真偽と自由英作文が合否のカギになるでしょう。

数学 やや難

90分(100点ただし2025年度入試から150点に変更)記述式
2024年度は大幅に難化しました。上位国公立大レベルの解法はしっかり固めておきましょう。

化学 やや難

2科目120分(200点)記述式・穴埋め式
2024年度入試はやや易化しました。計算も多く、細かい知識を問われる部分もあります。どんな問題にも対応できるようにしておきましょう。

生物 標準

2科目120分(200点)記述式
計算問題、選択肢の選び方が難易度を上げています。時間との勝負になるのでどこから解いていくかをしっかりと考えることがカギとなります。

物理 やや難

2科目120分(200点)記述式・穴埋め式
全分野から幅広く出題されます。また、難度の高い問題が多いので、十分な準備が必要です。

小論文 資料文型

一般選抜では実施なし

面接 個人面接

10~20分程度(2回行う場合あり)
受験生1人に対し、面接官3人。雰囲気は和やかで、答えに詰まると面接官の方から助け舟を出してくれます。
医師志望理由や本学志望理由などの質問だけでなく、文章を渡されてその内容について答える形式もあります。
 
建学の精神について聞かれても答えられるように、しっかりと調べておきましょう。


○合格体験記

メルリックス学院からは毎年多くの生徒が関西医科大学に合格、進学しています。



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鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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