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第8回 医学部推薦入試偏差値ランキング|岩手医科大学

こんにちは。メルリックス学院代表の佐藤正憲です。


大学によっては学校推薦型選抜(推薦入試)だけでなく、総合型選抜も設けている大学もあります。今回は2022年度入試から総合型選抜を導入した岩手医科大学の学校推薦型選抜(推薦入試)と総合型選抜についてお話ししたいと思います。


これまでの医学部推薦偏差値ランキングの記事はこちらからお読みいただけます。

医学部推薦偏差値ランキング第1回 東京医科大学・大阪医科薬科大学・関西医科大学・東邦大学
医学部推薦偏差値ランキング第2回 近畿大学・藤田医科大学・兵庫医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第3回 東海大学・愛知医科大学・聖マリアンナ医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第4回 東京女子医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第5回 北里大学
医学部推薦偏差値ランキング第6回 金沢医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第7回 帝京大学




目次[非表示]

  1. 1.◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング
    1. 1.1.●岩手医科大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の概要
    2. 1.2. ●岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の入試結果
    3. 1.3. ●岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の学科試験内容
    4. 1.4. ●岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の面接試験内容
    5. 1.5.●岩手医科大学総合型選抜(旧AO入試)の概要と入試結果

◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング


1. 東京医科大学 大阪医科薬科大学 関西医科大学  
2. 東邦大学 近畿大学 
3. 藤田医科大学(ふじた未来枠)
4. 兵庫医科大学(推薦・総合型選抜) 東海大学(希望の星育成)
5. 愛知医科大学 聖マリアンナ医科大学 北里大学 帝京大学
6. 福岡大学 獨協医科大学 埼玉医科大学
7. 久留米大学
8. 岩手医科大学(推薦・総合型選抜) 
9. 東京女子医科大学
10.川崎医科大学(総合型選抜)
11.金沢医科大学(総合型選抜)


8.岩手医科大学(推薦・総合型選抜)

●岩手医科大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の概要


岩手医科大学の学校推薦型選抜は4つの枠が設けられています。公募推薦、地域枠A推薦(岩手県出身者枠)、地域枠B推薦(東北出身者枠)、秋田県地域枠推薦(秋田県出身者枠)です。2024年度入試の募集人数はそれぞれ、12名程度、15名、8名、2名となっていますが、現在継続申請中としていることから、変更がある可能性もあります。


公募推薦、地域枠B、秋田県地域枠の必要評定は全体の平均4.0以上、地域枠Aは4.3以上となっています。

 
また、地域枠Aに出願するためには「岩手県医師修学資金」、地域枠Bに出願するためには「医療局医師奨学資金」の貸与候補生の決定を受ける必要があります。貸与候補生の募集期間は2023年9月4日~9月15日までとなっているので、出願を考えている受験生は注意してください。


 
さて、気になる試験方法ですが、どの枠でも内容はすべて同じ、基礎学力試験(英語・数学)、基礎学力試験(理科)、面接です。


 
●岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の入試結果


続いて、岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)2023年度の入試結果を確認しておきましょう。


公募推薦は12名程度の募集人数で受験者数32名、合格者数10名、倍率:3.2倍
地域枠Aは15名の募集人数で受験者数29名、合格者数15名、倍率:1.9倍
地域枠Bは8名の募集人数で受験者数15名、合格者数8名、倍率:1.9倍
秋田県地域枠は2名の募集人数で受験者数2名、合格者数2名、倍率:1.0倍

という結果になりました。
他の大学に比べ、特に地域枠A・B、秋田県地域枠は倍率が低いのが特徴です。


合格最低点は公募推薦が242.2/450点
地域枠Aが242.2/450点
地域枠Bが204.1/450点
秋田県地域枠が212.8/450点

年によって難易度の差はありますが、おおむね50%前後が目安になるようです。


 
●岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の学科試験内容

では、岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)学科試験の内容について見ていきましょう。
基礎学力試験は「英語・数学」「理科」に分かれます。解答は記述方式です。全科目マークシート方式の一般選抜とは違いますので注意が必要です。


まず基礎学力試験(英語・数学)は2科目を80分で解きます。配点はそれぞれ100点です。英語の出題は毎年ほぼ変わらず、発音・アクセント、文法、会話表現、長文、英作文となっています。難易度はあまり難しくなく、実際に試験を受けた受験生からは、共通テストレベルだという感想をよく耳にします。英作文は必ず出題されるので、50語程度で自分の意見が書けるようにしておきましょう。
 
数学は数学Ⅰ・Ⅱ・Aが出題範囲となり、毎年大問が2題出題されます。それぞれ数問出題される傾向ですが、過去には微分、場合と数、確率などが出題されていて、時には融合問題なども出題されるようなので注意が必要です。英語に比べるとやや難しく感じる受験生が多いですが、完答することを考えるより、取れるところを確実に取る、という気持ちで挑んだ方がよさそうです。


続いて基礎学力試験(理科)ですが、物理、化学、生物から2科目選択します。難易度はどの科目も容易~標準レベルと答える受験生が多いのですが、年度によって問題数が多い年もあるようなので、スピードを鍛えておく必要もありそうです。
ここ数年、物理は大問3題、化学は大問4題、生物は大問2題という構成が続いています。

 
英語・数学に比べ、時間が少し短いですが、難易度が高くないことから、落ち着いて解いていけば大丈夫でしょう。

 
●岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の面接試験内容

では面接試験について紹介します。
岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の面接は個人面接と課題型面接の2回行なわれるのが特徴です。

個人面接では1人あたり15分程度、1人の受験生に対し面接官2人で行われます。以前はアンケートの記入があったようですが、ここ数年行われなくなりました。質問内容は医師志望理由、本学志望理由などオーソドックスな質問から、医師としての必要な資質は何か、医師としてどういう意識が重要だと思うかなど、医師に対する意識を様々な方面から質問されるようです。また、必ず自己アピールを2分程度で話すように言われるので、しっかりと準備しておきましょう。

そして課題型面接。5分ほどの面接を2回行います。個人面接と同様1人の受験生に対し面接官2人で行われます。
まず別室で8分間、課題文を読みます。その後面接室に移動し、5分間の面接が始まります。質問内容は大抵の場合3題でMMIの事例形式の問題に似ているので、慣れていない受験生にとっては、少し答えにくい質問かもしれません。これを2セット行います。
慣れた方と慣れない方で差がつきやすいので、医学部予備校等を利用してしっかりと練習を重ねておく必要があります。
この他、地域枠A、Bでは岩手県による、秋田県地域枠では秋田県による面接も行われます。

●岩手医科大学総合型選抜(旧AO入試)の概要と入試結果

では最後に岩手医科大学総合型選抜(旧AO入試)​​​​​について話していきたいと思います。 


2024年度岩手医科大学の総合型選抜入試(旧AO入試)では募集人数を8名程度としていて、試験内容は岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)と同じです。
必要評定は全体の平均が3.8以上と学校推薦型選抜(推薦入試)より低くなっていて、学校長からの推薦はいりません。その代わり、自己推薦書を出願時に提出する必要があります。


また、岩手医科大学の同窓会「圭陵会」の正会員(本学職員および志願者の2親等以内を除く)の推薦が必要となってくるので、出願の難易度がかなり高いと言えます。1浪までが受験できる学校推薦型選抜(推薦入試)と違い、2浪まで受験資格があります。


 
岩手医科大学総合型選抜(旧AO入試)の2023年度入試の結果は、募集人数8名程度に対し、受験者数32名、合格者数10名、倍率:3.2倍となっています。2022年度は受験者数35名でしたので、例年35名前後の受験者数で安定しております。合格最低点は292.0/500点と58.4%となっています。

 
岩手医科大学総合型選抜(旧AO入試)は岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)と併願できることから、併願で出願する受験生もいます。
総合型選抜(旧AO入試)の面接では地域医療に対する意識をかなり深く聞かれるので、しっかりと知識を持ち、地域医療に対する考えを述べる必要があります。


今回は岩手医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)と岩手医科大学総合型選抜(旧AO入試)についてご紹介しました。
特に推薦入試は情報も少なく、一般入試以上に大学毎の特徴が異なり、対策の仕方が異なります。
どのような対策をすべきか、どの学校が受験生に適性があるか悩まれた際はぜひ、メルリックス学院へお問い合わせください。



佐藤
佐藤
メルリックス学院代表

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