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再受験生にとって受けやすい私立医学部はどこか?

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


先月末から国公立医学部の学士編入学試験の出願が始まっています。これから秋頃まで地方の国公立医学部を中心に、順次学士編入学試験が行われます。


国公立医学部に比べれば編入学試験の少ない私立医学部ですが、再受験生でも受けやすい私立医学部をピックアップしてみました。


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目次[非表示]

  1. 1.再受験生向けの私立医学部入試は4校しかない
    1. 1.1.東海大学
    2. 1.2.岩手医科大学
    3. 1.3.獨協医科大学
    4. 1.4.北里大学
  2. 2.再受験生にとって挑戦しやすい入試
    1. 2.1.金沢医科大学
    2. 2.2.東邦大学
  3. 3.一般入試の勉強との両立も可能

再受験生向けの私立医学部入試は4校しかない


私立医学部で現在、再受験生であることが出願資格となっている大学は4校しかありません。


・岩手医科大学 学士編入学者選抜
・獨協医科大学 総合型選抜
・北里大学 学士編入学
・東海大学特別選抜「展学のすすめ」


※久留米大学が2024年度入試から理系学部卒業(見込)者を対象に自己推薦型選抜を実施することがわかりました。詳しくはこちらから。


東海大学

このうち東海大学「展学のすすめ」は出願資格は再受験生に限られますが、1年次4月からの入学なので「編入」試験ではありません。
英語と小論文のみで受けられる再受験生向けの「ボーナスステージ」のような試験です。

東海大学「展学のすすめ」について詳しくはこちらの記事をご覧ください。メルリックスでは1次試験の英語と小論文に照準を合わせた展学のすすめ対策講座を行っています。


岩手医科大学

岩手医科大学の学士編入学者選抜は、歯学部を卒業してから3年以内の歯科医師国家資格を持つ者か、もしくは歯学部卒業見込の6年生にのみ受験資格があります。つまり、普通の再受験生は受験できません。しかも、歯学部6年生が歯科医師国家試験に不合格になった場合、学士編入学者選抜の合格も取り消されます。


獨協医科大学

獨協医科大学の総合型選抜も出願資格が再受験生に限られる試験制度ですが、1年次入学なので「編入」試験ではありません。
大卒か卒業見込者、もしくは4年生以上の大学に在籍し、2年次までの課程を修了している者に出願資格があります。ただし、入学時に30歳未満であることが条件になります。


募集人員は3名ですが、昨年度の受験者は13名で合格者は1名と年々受験者数が減少しています。1次試験の「小論文試験」と「適性試験」の過去問が公表されておらず対策がしにくいことや、「卒業後も本学の一員となって医学・医療に貢献する意欲を持つ者」と卒業後も大学に残ることが求められていることが、受験しにくさに繋がっているのかもしれません。


獨協医科大学総合型選抜のプレテストを9月3日(日)に行います。詳しくはこちらをご覧ください。


北里大学

残る北里大学の学士編入学選抜ですが、これまでは一般選抜と同じ試験日に実施されていました(出題内容は若干異なる)。2023年度入試では19名が受験し、3名が最終合格となりました。1年次後期入学なので、この3名は(入学辞退がなければ)今年の9月から1年次に編入します。


その北里大学の学士編入学選抜が2024年度から変更になります。
これまでは一般選抜と同時期に行われていましたが、今年からは学校推薦型選抜と同時に行われることになります。

【北里大学】医学部学士入学者選抜試験概要が大学のホームページに掲載されています。


2023年11月19日(日)に基礎学力検査・論文・面接が行われます。この基礎学力検査と論文は学校推薦型選抜と同じ内容になると思われます。

北里大学の学校推薦型選抜について詳しくはこちらの記事をご覧ください。


これまでと同じく、学力試験は英語・数学・化学・生物となりますが(物理は選択できません)推薦の問題は一般と比べると基本的な内容と難易度です。まだ深いところまで学習が進んでいない再受験生でも、基本的な問題がまんべんなくできればチャンスは大きい入試です。




再受験生にとって挑戦しやすい入試


また、編入学試験ではありませんが、再受験生にとって挑戦しやすい入試があります。
それは金沢医科大学医学部の総合型選抜です。


金沢医科大学

金沢医科大学の総合型選抜も英語・数学・理科2科目が出題されますが、出題範囲が狭く基本的な内容からの出題となっています。

金沢医科大学医学部の総合型選抜について詳しくはこちらの記事をご覧ください。


出願資格としては入試実施年の4月1日現在、25歳以下の者となっていますので、年齢制限さえクリアできれば再受験生にも合格のチャンスは充分にあります。卒業後は5年間、大学附属病院や大学が指定する病院に残ることが条件になります。




東邦大学

また、ちょっとイレギュラーではありますが、東邦大学医学部の同窓生子女入試も東邦大学卒業生の血族2親等までの者が出願できますので、再受験生であっても資格を満たせば受験できます。
東邦大学医学部の地域枠推薦(千葉県・新潟県)も高校からの調査書と推薦書があれば、特に年齢の制限はありません。


一般入試の勉強との両立も可能

国公立医学部と比べると少ない私立医学部の編入学選抜ですが、たとえ2年次、3年次編入でなくても、科目負担の少ない形で受験できるチャンスがありますのでぜひ検討してみてください。一般入試の勉強との両立も充分に可能です。


東海大学医学部特別選抜(展学のすすめ)合格 浅野 萌さん


金沢医科大学医学部 総合型選抜(AO入試)合格 日下 修生さん


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鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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